第二話 神殿

 気づいたとき俺はどこかの神殿らしき場所にいた。目の前にあるのは戦いの神、魔法の神、癒しの神、生産の神、探索の神の神像があった。その内の戦いの神の神像が光っていた。知識が刷り込まれたのかそれぞれの神についてわかる。

 どうやら俺は戦いの神に召喚されたようだ。あの声は戦いの神だったのだろう。


「お目覚めになられましたか?」


 知識を整理しているうちに人、巫女が来たようだ。巫女とは神々の代行者のような存在で、ジョブを変えたり、俺のような神に召喚された人を導くのが役割だ。

 巫女を見てみるが、肉つきのよさそうな体で、あまり戦いに向いていないと思う。真っ先に出てくる感想がこれか。自分にほとほとあきれるな。


 そうして支援金として金貨1枚と装備一式として革装備と鉄剣、それと背負い袋にいろいろと必要物資をもらった。


「ステータスオープン」


名前 なし  基礎lv1 男 15歳

ジョブ 村人lv1 なし なし なし なし

加護 戦いの神


 どうやら戦いの神から特別な加護をもらったようだ。巫女に聞くとこうして召喚された人物は、召喚した神の加護を得ることが多いようだ。加護にある戦いの神の欄を注視してみると詳細が表示される。


戦いの神 フィフスジョブ解禁 パーティー禁止 転職可能

メッセージ 『汝の道に戦いがあらんことを』


 どうやら5つまでジョブをつける代わりにパーティーが組めなくなるようだ。まあ元々パーティーを組むつもりがなかった。人と一緒に行動すると意見が合わなくなると面倒だ。それに俺は英雄になるのが目的だ。そう目的が同じのはいないだろう。そういう意味では一人でも強くなれるこの加護はありがたい。


 それにしても15歳か。もっと歳は上だったような気がするが……。まあ若くて問題があるわけはないが。


 基礎lvはモンスターを倒すと上がる。上がるとそれぞれのステータスも上がる。


 村人のlvを5にしないとほかのジョブは解禁されないみたいだから、ダンジョンに行ってlvを上げよう。ダンジョンにはモンスターがいるみたいだからな。しかも階層ごとに分かれていて上の階層になるほどlvが上がりやすい。これほど強くなるのに適した場所はないだろう。

 それと普通なら村人は生まれたときにつけられるジョブで、歳を経つごとにlvが上がる。ちなみにジョブの村人を注視すると詳しくわかる。


村人 体力:E 筋力:E 速力:E 魔力:E 器用:E 精神力:E

スキル 農作業速度アップ


 農作業速度アップは読んで字のごとく農作業の速度が上がる。


 それじゃあ外にいくか。




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 次回視点変わります。

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