第2章 再会  第1節 謎の名義と大きな数

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「・・・セカイトノカケハシ・・・ 6,000,000,000・・・。」


 (で、横の数字。

 振り込まれた金額。

 0がいくつあるんだよ!


 こんな数字は見たことがない。

 小学校4年生の算数の教科書の

『大きな数』で見たぐらいだ。


 私は経理担当じゃないし。

 私が通常給与として振り込まれるのは

6桁までの数字だ)




 さすがに尋常じんじょうではない、

と思い、

沙恵さえは窓口で相談することにした。


 「私共は、お振り込みがあった場合、

服部はっとり様が詐欺行為などの

犯罪行為をした場合を除き、

正当なものとしてお取り扱いさせて頂きます。

ご承知願います。」


 (そりゃそうだよな…、

銀行はうるおったわけだし)

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