第2章 再会  第1節 謎の名義と大きな数

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2022年9月23日、秋分の日。


 休みの日にしか銀行に行かれないので、

祭日だし、

気晴らしに買い物にでも行こうと、

沙恵さえは化粧をして髪を整え、

駅前のデパートに向かった。


 沙恵の会社は大手だったし、

実家暮らしなので、

給料を趣味に投じたところで生きてはゆける。


しかし、

部屋の中のインテリアにこだわりがあるのと、

本棚には数百冊の本がビッシリ並ぶほどの

読書好きでもあった。


 つまり、

インテリアグッズと書籍に

給料をつぎ込んでいたのだ。



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