第37話

 ミニスカメイドで生徒会に行くことになってしまった。

 生徒会に行く前に、イーナに合うのだが色々からかわれた。


「どうしたの、その姿。可愛い〜」


「うう...恥ずかしい」


 生徒会につも、着くや否やミミルさんに抱きつかれてしまった。


「可愛い〜」


「やめてください。」


「どうしたの?その姿」


「これは、罰ゲームのような感じで...こんな姿に」


「へえ〜」


 ミミルさんに、持ち上げられたが降ろしてくれた。


「メイド姿か、メイドにはお茶を持って来て貰おうかな?」


 生徒会長にお茶の要求をされたので、自分の合わせてお茶を5つ持って来た。


 しかし、貴族の服装は凄い豪華だと思う。


「お茶をどうぞ」


 すっと、お茶を渡して終わった。


「あら、平民にはお似合いの仕事ですね」


 エリスは相変わらず、俺に対してきつい言葉を向けてくる。俺は苦笑いでスルーした。


 メイド服もさんざんからかわれて、ようやく生徒会の活動を終えてお城に帰ると、ゾビ男にいい情報を聞き出した。


「最近、何か変な物を作ってる。何かに戻す?変化させる?飲み物を作ってる。」


「戻す?」


「うん」



 俺はピーンっときた。

 これは、男に戻せる薬ではないのではないかと。


 早速、エナさんの部屋に向かってみると誰も居ない。

 書庫の方にでも居るのだろうか?


 そう思い、エナさんの部屋の中を見てみると何か瓶の中に入った怪しい液体が入った物が机に置かれていた。


 多分ゾビ男が言っていたのはこれだ。

 っと、思いエナさんが来る前に男に戻って再勝負をしようと、瓶の栓を抜き瓶の中身の液体を飲み干した。


 なかなか、まずい味で吐き出しそうになったがどうにか完食


 飲んですぐに効果が現れた。


「お、おお〜」


 体には、毛が生えてきて、頭には耳が生えて来た。


「な、なんだこれは!!」



 鏡で自分の姿を見てみると、そこには猫獣人の姿になった俺の姿が映っていた。


「あら〜それ飲んじゃったのね。」


「も、戻して」


「それは勝手に飲んだ、自業自得だよ。まあ〜1週間もすれば薬は抜けるから1週間の辛抱だね〜」


「えええ!!」


 俺は、この姿で1週間過ごさなければいけなくなってしまった。ミニスカメイドで獣人猫の格好になった。


 いろんな要素詰めすぎだろ。


 俺は、エナさんの顎をカリカリされると何故かつい「ゴロゴロ」と言ってしまう。


 これも、薬の効果なのだろうか?


 しばらく、エナさんに耳などの体中を撫でられてしまった。


 男に戻ろうとしただけなのに、こんな仕打ちになってしまうとは...



生徒会にも、この姿で行くと薬の効果なのか生徒会長の膝になってしまい寝てしまった。


本能的に、ここが落ち着くのだろうか?

しかし、エリスはその光景が気に食わないのか怒ってきた。


「ルッチ、生徒会長から退きなさい。テニー様は私の婚約者ですは、テニー様も他の女とあまり関わらないでください。」


「ごめん、ごめん、あまりに猫っぽいので」


生徒会長は?エリスに怒られた俺は膝の上から下ろされてしまった。その時、「落ち着くのに....」っと少し残念な感じがしてしまった。


生徒会の活動のせいで夏休みが終わるのは早く感じてしまったが、とうとう夏休みが終わってしまった。


まあ、ミニスカメイドになったり、獣人猫になったりと色々濃い夏休みだったけど。

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