人間であるという事・・・

中筒ユリナ

第1話 人の誕生と闇と光

「なぜ、人は誕生したのだろう。」

こんな事を考える私は、変り者なのかもしれない。


私は誰なのかは、ここでは伏せておく。


が、しかし。

私は人ではない。

では、何者なのか。


私は私にしか過ぎない。


さて、私は長きに渡り、人々を見てきて思うのである。


地球が誕生し、様々な生命が誕生する中。

人類、人はなぜ生まれてきたのか。

そして、なぜ、生命の中でもこれ程迄に発達し、進化を遂げる事が出来たのか。


そこには、偶然ではなく、必然的なエネルギーが隠されているのではないだろうか。


宇宙は、進化成長をしながら存在し続いているとされている。


宇宙の中にあるほんの一部のこの地球ですら、この宇宙からの働きかけはあると言えるのだろう。


私はおかしな事を考えた。

宇宙に意思と言うものがあるならば、

きっと、進化成長を遂げる為に必要な事を用意するのではないかと。


宇宙の中にあるほんの小さな地球。

これを誕生させ、そしてあらゆる生命を誕生させた。


だが、まだ、足りない。

進化を遂げる為には、


無から有へ。


全ての誕生にはこの無から有へ。


無とは、何も無く、又闇である。


この闇から生まれ初めて有となり、光と転じるのだ。


では、なぜ初めから光の元から生まれられないのか?

疑問だろう。

人によっては、闇は「悪」であり、

光は「善」だと。


この仕組みに置いては、

「この世界が二元からできているからだ。」


と、彼、ジャンは言う。


この二元とは。

すなわち、


「闇」と「光」である。


この世界はこの2つから成り立ち、そして、それを元に

「法則」が、存在するのだ。


「闇と光の法則」いわば、

「正と負の法則」である。


まず、ここで勘違いしてはいけない。

「闇」は悪いものではないという事である。


私の話す「闇」とは、「ただの闇」である。


この闇の存在は、必要不可欠なわけだ。なぜなら、この「闇」がなければ、「光」は見えないからである。


難しいだろうな。

意味がわからないだろう。


では、簡単に話す。


例えば「綺麗なもの」

   「汚いもの」


これをそれぞれ認識できるのは、当たり前だろう。

誰でも、解るだろう。


だが、もし、これが、どちらか一つしか存在しなかったらと、考えるとどうだろう。


目の前にトイレがある。

このトイレが、綺麗か、汚いか。


これを認識するのは、どうやるのか?


綺麗なトイレを

「綺麗」だとする認識はどこにあるのか?

綺麗だと思っていたら、

別のトイレがあり、

その別のトイレを、見れば

「あれ? こっちの方が綺麗だ。」


こんなイメージをしてみればわかり易いだろう。


その一つの存在するものを認識するには、もう一つの同じような何かが必要なのである。


その法則が二元であり、

「闇と光」であり、

「正と負」なのだ。


又の名を「陰陽」とも言う。


そして、一つしか存在しない世界を


彼、ジャンは

「一元の世界だ」と言っている。


さて、話は戻り、

人の誕生は、正にこの

「闇と光の法則」の中から生まれてきたのだ。


「闇」=「悪い」ではない。

では、何が「悪い」のか。


この「闇」に影響された部分が

すなわち「悪」へと変化を遂げるのである。


科学で言えば、ある意味

「科学変化」と言えるのかもしれない。


「闇」と何かが合わさった時、

「悪」へと変わる。


となるのである。


では、次回地球の誕生、人類の誕生について、書いていく。

興味がある方は、暫くお付き合い願いたい。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る