最強クリーチャー委員長

うわああああああ!!!!!!


俺としたことがあ!!!


あんなに情けない姿を晒してしまった!

しかもノリでライン交換しちゃったし!!


にしても、、



あいつ、俺の呪文が効かない?



一つの疑問が俺の中で思い浮かぶ。

呪文が効かない世の中の人間なんていたのかよ。


ピコピコとゲームの音が鳴る。


《 中ボスを倒した!! 》


このゲームは勇者がクリーチャーを倒して、ボスに挑む型のゲームで現実とゲームの世界がごっちゃになりそうな感じがする。

ちょうど部屋にあったのでやってみたのだが、完全に呪文ゲーで強い呪文を打っておけば勝てるクソゲーだ。


《 ボスが現れた!! 》


はい、メガファイヤーー。


《 このボスには呪文は効かなかった!! 》


委員長ーーー!!!!!!??

何、呪文打ってりゃクリアできるクソゲーなのに!?


《 ボスの強烈ビンタ!! 》


《 スライムピンチ!! 》


やばいやばいやばい負ける負ける!!


《 ボスのビックバストロック!! 》


これは強いって!!


《 スライムはやられてしまった!! 》


委員長強くない!? 

※委員長ではありません。


<<ラーイン!!


「うぎゃっ!!?」


ラインの通知だ。

ラインの通知といったら委員長(ボス)しかあり得ない。


「委員長??(ボス??)」


『明日一緒に出かけませんか??』


「え」


気分が高揚してくる。なんだこの気持ちは!!

息が上がってきて、うわ、心臓も!!

こんなに胸が苦しいなら心臓とっておけばよかった!!


いや、違う。

いや、そうだ、好きじゃない。

俺は全然好きじゃないからな。

あ、あんな、怪力。

(いや自分で怪力にさせたんだけどね!!?)

鬱陶しい。あまりに自分が理不尽すぎて自分で突っ込んでしまった。


「ま、まあ行かない理由もないっしょ?」


『いいけど』


すぐスマホを閉じる。


<<ピコン


『異空間経由』


一瞬で手にスマホがワープしてくる。


『よしきまり!』


『じゃあ駅前のサイゼリア集合ね!!』


飯か、アリだな。

この体になったからといって金偽造するのはちょっと抵抗があるし、節約しておくのはいいことだろうからな。


あ、ついでに委員長が本当に俺の呪文を無効にできるのか調べてみるか。

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