第27話

とりあえずギルドと宿探しをしてみる。

ギルドは2、3倍くらいの広さで、集まる人も多い。


受付嬢にどこで魔物が出るか聞き、簡単そうなクエストの依頼も同時に受けておく。


宿を探して早めにチェックインすることにした。

外見はいつも泊まっていた宿よりも立派で大きいところが多い。適当に良さげなところには入り、お金を払っておく。


宿もとれたし、屋台でもめぐろうかな。

ほとんどが食べ物だが所々、道具類やアクセサリーのようなものまで売られている。


串焼きや甘味のようなものを買って、食べながら歩く。


と、急に人が増えてきた。近くの人に聞いてみると、第一王女が顔をだすらしい、パレードのようなものだ。

大きな楽器の音とともに豪華な馬車に乗った王女が見えてきた。その瞬間に国民たちはさらに盛り上がっている。


久しぶりにここまで人の多いとこに来たので、人に酔ってしまった。隣にいたやつが叫びまくるから、耳が痛くなったように感じる。


少し人ごみから離れると、ふと索敵に違和感が生じる。魔物の気配が急に現れた。場所は路地裏でそこには一人の人間の気配がする。


急いでそちらに向かっていると、建物上に人がいるのに気づく、その人物は弓を持ち馬車を狙っている。


周りの国民ではなく、馬車を狙っているので、王族の敵なのだろう。表面は平和だが、裏ではどこの国だろうが暗殺などの暗いことが起こっているのだろう。


王族には少しだが、面識があるので助けるか。相手は馬車に集中していてこちらに気づいてないので、空中を踏みしめ、背後から剣をさす。


別の場所にも同じようなやつが多くいたため、とりあえず斬りながら、例の路地裏に行く。なぜか、魔物の数がどんどん増えている。


路地裏近くの屋根の上から見ていると、骸骨のような魔物と、ローブを被った怪しい男が立っていた。



【種族名】人間

【名前】ラス

【職業】召喚師

【レベル】78

【HP】2800/2800

【MP】1423/1423

【固有スキル】魔物強化

【職業スキル】魔物召喚



【種族名】骸骨騎士

【レベル】38

【HP】590/590

【MP】703/703

【固有スキル】斬りかかり



強さ的にはまぁまぁだが、一般人からしたらたまったものじゃにな。


屋根から降り、男の前に立った。男は驚いていたか冷静を装い、



「またお前か、なぜ邪魔をする。」



また?一回あったことがあったかな。思い出せないな。そうしていると、



「まぁ、いい。この場を見られた以上お前が死ぬのは決まっているからな」



そう言った瞬間、骸骨が迫ってくる。

この程度なら、余裕で対応できる。絶剣でスラッシュを放ったら、ほとんどの骸骨を殺せた。骸骨はバラバラになり動かなくなった。



「なぜだぁ!またしても計画が失敗してしまう!貴様は絶対にゆさない。死ねぇぇっ!!」



と言い放った瞬間、骸骨の色が代わり黒くなっていく大きさも3メートル位で強くなったのが分かる。

男の方を見ると、自分の足で立てないのか地面に横たわっている。

骸骨の強化は固有スキルによるものだと思うが、なぜ使用した本人が倒れてるんだろう。【HP】を使用して魔物を強化するものだったのかな。使い勝手の悪いスキルもあるもんだな。

と、そんなことを考えてる暇は無さそうだ。

骸骨が斬りかかってきた。


力や強度は爆発的に伸びたが、技術が足りてない。相手の攻撃を簡単に避けながら攻撃を打ち込んでいく。最後の力を振り絞って斬りかかってきたが、俺には届かず、骸骨はバラバラになっていった。


とりあえず戦闘が終わったが、謎は残る。なぜか敵は俺を知っていたみたいだった。

それを探るため、横たわっている奴に従属の腕輪をはめて、質問をし情報を得た。こんなところで従属の腕輪が使えるとは思わなかった。


とりあえず一通り終わり、パレードも無事終了したようなので、宿に帰り床についた。


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