第24話
久しぶりに街に行くか。
スキルの確認や魔法の練習、レベリングをしていたら、あっという間に3週間ちょっと立っていた。
ギルドの依頼の、ゴブリンの討伐は大丈夫だが、採取系の魔力草の採取が終わっていない。
魔力草はマナポーションの材料になる草で、どの時期でも重宝される。
どこら辺が群生地なのか知らないが、俺には関係ない。探索の精度も良くなって特定のものの場所を感知することも出きるようになった。
今回は魔力草なので、小さい魔力が多くとどまっている場所を探してみる。
見つけた。群生地らしいところに向かうと、一面が青々しい草だらけだった。一輪の花もなく、緑で覆われている。念のため鑑定もしとく。
魔力草:多くの魔力を含んで降り、マナポーションの原材料になる。
必要最低限だけを集めてその場を去る。あんまり取っちゃうと植生が変わっちゃうからね。
そろそろ街に向かうかな。と、思っていると…
「きゃぁぁぁぁあ!!」
女性の悲鳴が聞こえてきた。何があったのかわからないがとりあえず向かってみる。
見たところ、高級そうな馬車を守っている騎士とそれを囲むようにして立っている盗賊がいる。
今まで見てきた盗賊たちの仲間だろう。
しかし盗賊のなかに異様な雰囲気を纏う大柄の男がいる。そして、馬車の中には童話に出てくるお姫様のような、キレイというよりもかわいい感じの女性がいる。
盗賊が動きだし、それに合わせて騎士が動く。最初は騎士たちが押していたのだが、大柄な男が動き出し、大剣を振った瞬間空気が揺れ、近くの木が真っ二つに伐れていく。
思った以上に強そうだ。
【種族名】魔人
【名前】ヒスラー
【職業】盗賊王
【レベル】130
【HP】7018/7018
【MP】0/0
【固有スキル】大剣の導き
【職業スキル】殺人術,拘束術,解錠術,恐喝術
【特殊スキル】凶暴化
魔人ねぇ。スキルも魔物と比べて、豊富で効果の分かりづらい物もある。気を付けていこう。
魔人が、騎士を斬ろうとする。
見てしまった以上、ほっとくわけにはいかないだろう。
ここはいっちょ、ヒーローになりますか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます