第7話

いったいなんなんだよ。なんかダンジョンマスターになったんだけど。広間みたいなところに続く道を歩いていく。道の途中には分かれ道どころか魔物もそれに石ころ1つも、落ちていなかった。

広間につき辺りを見渡すと、台座?みたいなものが設置されている。気になって触ってみると、



《名も無きダンジョン》

【ダンジョンレベル】1

【階層】1

【ダンジョンマスター】安土鈴



なんだろうなこれは、異世界に来た時と同じくらい混乱している。

とりあえず、ダンジョンは置いておいて、飯を食うとするか。まぁ飯って言っても木の実やらしかなかった。狼の肉くらいだったら食ってもいいかと思ったが、カタツムリとゴブリンはさすがに食えない。

木の実類は思ったより美味しいし、満足感も結構ある。これは当たりだな。鑑定で毒の有無やある程度の情報はわかるが、美味しさはその人によるしね。


まぁ飯も食ったし、探索とレベリングもかねて森に出ていく。

ひとまず拠点については大丈夫だが、早急に人里を訪れたい。なんと言っても知識が無さすぎる。この世界に異世界人はいるのか、またどういった立場なのか、他にもダンジョンが何かや平均的なステータス、職業、スキルについて早めに知りたい。



「近づかないでくれぇぇぇ!!」

目の前には、黒くて不気味にてかてかしている虫、ようするにゴキブ◯だ。しかも普通のサイズではないんだなこれが。普通の大きさだったら、ちょっとびびるだけだか。目の前にいるのは全長1.5mくらい、人間とほぼ変わらないくらいだ。数はおおよそ35匹くらいだ。ヤバい。

これはちょっと太刀打ちするのが億劫だ。だが、なにもしないとこちらが先にバテて波に飲み込まれてしまう。

どうにか、魔銃に最大MP480を込めて、銃口をゴキたちに向けて、引き金を引く。



ドゴォォォォオオンンンッッッッッ!!!

すごい轟音と共にMPが失われていく。これはヤバいかもしれない。と足を止め、ゴキたちが居た場所を見ると、一匹も残っていなかった。

そこには、魔石が3つだけだった。


ナメクジを撃った時の48倍だ。あの時の殺傷能力も、一級品だったからどうなるんだろうか、とは思っていたがこれはちょっとやばすぎた。ちょっと反省。しかし、大量のゴキを倒したことで、レベルは結構上がった。



【名前】安土鈴あづちりん

【職業】剣士

【レベル】32

【HP】1002/1002(+81)

【MP】935/935(+10)

【攻撃力】900(+83)(+25)

【防御力】959(+20)(+10)

【魔力】703(+27)

【運】1200

【ステータスポイント】78

【固有スキル】ガチャlv.1

【職業スキル】筋力上昇

【特殊スキル】鑑定

【通常スキル】経験値倍増



今気付いたが、ステータスの上がり方がすごい。ガチャでレベルを消費しレベルを1まで下げても、ステータスは変わらない。また少ない経験値でステータスが上がるため、そのうち化け物になっちまうかもしれない。


レベルも上がったことだしガチャだぁぁ!

30レベルもあるし、30連引いちゃうお。




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