ラブレターの詩
宙に浮いた声帯を使って君が紡ぐ
脱いだパジャマのような温もり
ドライヤーで乾かす記念日
君の隣を歩くことで
踵から背中にかけて貫入していく亀裂には
ハッカのような吐息が染み込んで
ズキズキと痛みますが
それはまた膠着的
怪我の場所がわからないほど
馬鹿真面目な私たちは
箱庭を描きながら
お互いの現在地を
詐称し合うしかないのです
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