なんというか、準備します。
討伐隊の報告を待ちながら錬金術の道具でも作ろうかな……大きなポーチも出来たしね。小道具なら錬金術の出番だ。今は一般人でも魔法でちょちょいのちょいだけど、ちぇっ。
「錬金術も魔導具の技の一種でね。基板を書いて魔法を付与することには殆ど変わりがないんだ」
「殆どなのかニャ? 全部じゃなくて」
「錬金術は球体に魔導具を入れて、外部から魔法を入れ込んで作るんだよ。だから大きいものはなかなか作れない。その代わり外部の球体に基板をしっかり書き込めるから精密で強力なシロモノを作ることが出来るんだー」
「へーなるほどニャ。それじゃあ球体の素材を探しに行くニャ!」
と、いうことでゆうがお広場にやってきました。広場は犯罪者とか管理組合の販売禁止処分とか、面倒なことがないので便利。全部自分で仕入れないといけないけどね。
「パワーグローブと強力魔導グレネード位を作りたいだけだからあんまり球体は大きくしなくていいや。その代わり質を高めよう」
うろうろと広場をうろついて質の高いガラス素材をゲット。錬金術の素材はガラス素材で出来てます。ガラスだから持ち運びに難があるんだよね。なので魔導具に取って代わられたという歴史がある。
家に帰って注入器でガラス素材に魔法を注ぎ込み、変形させて球体を作る。
そしてその内部にエンチャントしたいものを入れて、球体に魔導回路を書き込んで魔力を込めればエンチャントされる。
一回一回球体作るのと、回路を書かないといけないのが不便だけど、良いやつが書けるから我慢我慢。めんど……我慢我慢。めん……。
面倒ながら作った錬金球体でいくつかちょちょいっと作成。魔導具の旧技術なので簡単に作れるんすよ、我が家系なら。回路書くのが……まあもういいや。
「まずはパワーグローブ。力を増幅して衝撃時に魔法の籠手を作り出してくれる優れもの。これでぶん殴っても衝撃がこちらに返ってくることが無くなるよ」
「身体能力を存分に使えるニャ」
「んで、強力魔導グレネード。単純に今までより強い魔法が入れられる。ナパームとかフレアとかが使えるようになるよ」
「範囲攻撃が強くなるニャね」
「そんでもって、強化単発魔導銃。今までの魔導銃は結構使い込まれていたので修復を兼ねて錬金したよ。強い魔法が入れられるね。ウォーターガンとかサイクロンヒューリーとか」
「単発式の火力が上がるのは良いことニャ!」
さーて、そろそろ討伐隊の成果がわかるころでっしゃろ。
ダンジョン管理組合に行ってみますかね。
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