人の体に乗り移る特技、そして体を乗っ取られてしまうという事件。もうこれだけで、ワクワクする魅力とオリジナリティがあります。ミステリアスな状況ながらも、文体はおっとりとしていて、理解しやすく物語へと引き込んでくれます。漂意を繰り返すことで周囲の人々との交流が生まれますが、それだけには留まらず、謎を追っていくミステリーから、大仕掛けの背景が明らかになる終盤へと目まぐるしく展開する、緩みのない構成は見事です。柔らかく見せかけて硬派な作りの作品です。ぜひご一読下さい。
文体、設定、展開、描写、テーマ、ユーモア、結末、あらゆる面で独自性が高く、傑作と言い得る小説だと感じました。なかでも、登場人物一人一人が活き活きと、存在感をもって描かれていることが印象的です。一度読み始めたら、彼ら彼女らが生きる世界に引き込まれ、目が離せなくなります。そして物語を読み終えてからも、心の中で登場人物が生き続ける、そんな素晴らしい小説です。一人でも多くの方に、ぜひ読んでいただきたい小説です。
行方不明になった自分の体を友人達の協力の元で探していくというストーリーなのですが、このはゆるちゃんがとても面白いキャラクター性をしております。不思議な能力の設定もそうなのですが、変わり者な彼女の一人称視点で描かれるからこそ全体がコメディタッチかつ独創的な雰囲気が出ております。かと言って読みにくくなる訳でもない、絶妙なバランスが癖になるなと、少しづつではありますが読み進めさせて頂いてます。
書籍化しているならば本棚に欲しい、オススメできる作品です。 細かな描写と繊細な雰囲気が独特の世界観を彩り、気がつけば時間がたつのも忘れて引き込まれる文章力の作品です。物語の設定は独創的で面白く、キャラクターの掛け合いもまた楽しく、次から次と気になりとまりません。一度この世界観を体験してみる事をお勧めします。
物語もさることながら、読んでいて楽しい文章です。一人称視点で進む物語は流暢でひっかかりを感じさせません。展開も気になります!
非常に面白い。初めてこういう作品を見ましたしこういう作品を書けるのが凄いと思いました。まだ途中ですがこれから読むのが非常に楽しみ!
いや、独特な表現が面白くかつ読みやすい文体がPOINT高いです。内容は割とエグイですが、軽快な語り口でそんなことは微塵も感じません。オススメ!!
瞳に映る あの人に気の向くままに 乗り換えて漂う先も et cetera その眼差しが 見る景色今観てるのは 誰かしら?独特な比喩表現と言葉選びで見る者を飽きさせない、コメディタッチで描かれた、とても楽しいミステリー作品です。まだ完結はしていませんが、最後まで絶対に読み続けたいと思います。是非、この結末を一緒に追いかけてみませんか?
はゆりちゃんが身体を取られても、最初はどこか他人事の様だったのに段々と現実を実感して戦慄していく心理描写が丁寧に表現されていて、こちらまで伝わってきました!また、はゆりちゃんの友達達や支えてくれる人たちがみんな良い人で心温まります。!ここから乗っ取りの謎がどう展開していくのか、紙には何かヒントが残されているのか……続きが楽しみです!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(193文字)
漂意(ただよい)という、相手とリンクしておしゃべりできる、幽体離脱&憑依能力をもつ女の子のお話。友だちに乗り憑ってる間に、しかし自分の大事な本体を奪われる事件が起きてしまう……。というワクワクする導入のミステリー。同じように漂意を体験した友人たちと関わりながら、徐々に謎を追っていく展開が楽しいですね。超至近距離で一緒に過ごすことになるので、相手の内面に触れる妄想が捗ります。はゆるちゃんの身体はちゃんと無事なのっ!? と、どんどん進展する謎解きを楽しみましょう!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(144文字)
面白い!主人公の「はゆる」から見える風景や表現がとても微細で、本来であれば没入感がありそうなほど世界がよく見えるのに、「はゆる」の持つ独特の世界観が面白過ぎて入りきれない感じが逆に楽しいです。ネタバレにならないよう内容は書きませんが、前半部の能力説明からまさかの展開、この先がとっても気になります!
主人公の女の子、映(はゆる)の語りで物語が綴られていきますが、話し方や考え方が面白く、可愛らしさも感じられて、引き込まれていきます。憑依という主題も目新しくて面白く、この先も目が離せそうにありません。
憑依というジャンルが面白く、また文章も読みやすいです。見習わなければ、、、。