第33話

第33話

「…どしたの?」

「逃げてきたんだよ」

「何から」

「嫁」

「そう」

「今日、とりあえずクエスト進めよう」

「そうしましょう」

「俺、後一匹ぐらい倒せば、ランク上がる感じだから。討伐系にしよう」

「いいね、実は私も何だ」

ここでランクの話をおさらい。

いま、ドローパンス(俺たちのチーム)は、

ランクがcである。

俺がランクD。ウィルがランクBである。

ランクは高い順から、Z,S,A,B,C,D,E,F

F+F=Eみたいな感じで、同じランク二つあったら、次のランク

S+F=B、Z+D=B

と、A以上+B以下はB

S+A=S

A以上とA以上の足し算は、Sランク

(Z足す時はZ)

B+EはDとB以下と、B以下の足し算はD

各ランクの稼がなくてはいけない経験値は、

以下の通りである。

S、100000

Z、10000

a、5000

b、2500

c、1000 

d、500

e、250

f、100


ちなみに、スライム2体で、経験値1である。

ゴブリンが経験値2なので、ちまちまやらなければならない。

ちなみに、経験値は毎ランク0スタートである。

とても、骨が折れる。

そして、ランクをアップすれば、

報酬が上がり、危険度も上がる。

ちなみに今、この世界にはZランクは

いない。

近くまで来る人はいるが、死んだり、辞めたりする人が多い。

この前の最強パーティも辞めたって話だからな…。

「よし、早く行こう」

「なんでそんな急いでるの?」

「シリアがここまで来るかもしれないから」

「そっか、準備に後30分かかるかもしれないから」

「殴ろうか?」

「冗談だよ」


山奥

「キシャー!」

とゴブリンが、襲いかかってくる。

「はァァァァ!」

と雄叫びをあげながら斬る。

「フレムソード!」

炎を纏う剣に触れた瞬間、

燃え上がり、声にならない声を出し、動かなくなる。

そんな、休みも許さないように

別の敵が襲ってくる。

俺はあくびをして攻撃を防ぐ。

そのすぐ後に、ゴブリンをはらい、

体勢が崩れたその時を狙い、遠距離から攻撃する。

「ライトニングガン」

それは貫通して、木でもそれは止められなかった。

ウィルの方を見る。

とても順調らしい。

俺は、ウィルの後ろから、ゴブリンが忍び寄っているのが見えた。

俺はウィルに当たらないように、場所を移動し、攻撃する。

「フレムガン!」

それは見事に的中する。

「ありがとう!」

ウィルはそういう。

どうやら、気づいていたらしいが、対処しきれてなかったらしい。

ゴブリンは強い方を狙う。

強すぎると弱い方を狙う。

ゴブリンは、

ランクとして強いウィルを狙っているのではない。

実力として弱いウィルを狙っているのである。


俺は仕方なく、ウィルの近くに行く。

「なんで、こんなに私に集まるの!?」

「別にいいだろ!経験値を稼げるんだから!」

そう言うと、ウィルは剣を持ち、体を捻る。

斬る体制だと分かりって避けるまで約2秒。

「ローディングスラッシュ!」

周りのゴブリンを回し切りし、大体の数が片付いた。

俺は着地すると同時に残りのゴブリンを倒す。

「ファイヤ!」

俺は向かった所と真逆の方に魔法を放つ。

それもでかいヤツ。

その方向には、ウィルもいる。

「バッ…!」

カを言う前に、それを避けたウィルは殺意が籠った目で見ていた。

俺はお構い無しに振り返り、ゴブリンを斬る。

「ファイヤソード!」

やったか。と思った所に後ろから攻撃が。

「あぶっねぇ!」

風の魔法。

「おい!ウィル!」

「なによ」

「あぶねぇだろ!」

「それは私のセリフ!なにあの人を殺すかののような魔法!」

「ゴブリン殺す為だからだよ!」

「それにしては随分でかかった気がするんだけど!」

「ゴブリン一掃する為だよ!」

「そんな事しなくても私が倒すのに!」

「キシャー!」

とゴブリンの生き残りがウィルの後ろから襲ってきた。

「ワン」と合図する。ウィルはそれに反応してしゃがむ。

「トゥー」とウィルが言って跳ぶ。

そのままウィルは抜剣し、斬る体制に入る。

俺も魔法で剣を形作って、斬る体制に入る。

「「スリー」」そう2人で言ってお互いに切りつける。

「俺の経験値だな」

「私の経験値だね」

「「…」」

「俺の」

「私の」

「「…」」

俺たちはその後、魔法をぶつけ合いながら帰った。

それに巻き込まれた魔物も倒しながら。

そうしたら…。

「私がAランク。フレムがBランクに昇進して良かったよ」

「あぁ、そうだな。無駄に傷付いてるしランク上がったから周りに心配されたじゃねぇかよ」

「良かったわね」

「良くねぇよ。結局あのゴブリンは2人の経験値だったし」

ギルドのお姉さんに

「あっ、たまにその経験値に対して割れる数字の人数で同時に倒すとその経験値の割った数分だけ貰うみたいな感じで起こるんですよ。まぁ、随分なコミュニケーションとシンクロが無いと駄目ですけどね」

と言われた。

まぁ、いいだろう。

『スキル』を獲得出来たのだから。

ウィルと別れた後、俺は森に来ていた。

森にはとても強いモンスターがいた。

本当はやったらダメなランクのものだが、

まぁ、いいだろう。

モンスター達は俺に牙を剥く。

剣を創る。

そしてスキルを使う。

『開程』

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