第28話

『お久しぶりです。固石 桜田ようたさん。』

「よぉ、輪香」

『ホント、久しぶりです。十五年でしょうか?』

「十四年だ。」

『そうでした。』

読者の皆様にこいつが誰なのかを説明すると…。

俺が死に、突然この神かいた。

こんな感じだったな。


『ようこそ。あなたは死にました。』

「、そう、ですか。」

『私は輪廻転生の神。輪香です。』

「…。普通に輪でいいんじゃ…。」

ひゅん!すると俺の首に剣がギリギリの所に投げられた。

『その呼び名は私の恋人大切な人からの呼び名なの。気安く呼ばないで。』

「ごめん。許してくれ。」

『なら、いいけど。』

「で、転生って言うのは?」

『あなた達の世界での異世界系よ。』

「なるほろ。」

『で、あなたは転生するの。』

「ほぉ。」

『喜ばないの?』

「喜べないし…。」

『あなたの死因や、何故そうなったのかも知ってる。』

「…だから?」

『辛かったんでしょ。』

「そりゃあ、な。」

『良く、頑張ったね。』

「ありがとよ。」

『あ、いけない。そろそろ転生するよ。』

「もう、出産か。」

『変な言い方しない。』

「そうだな。」

今度また、会いましょ。』

「えっフレムってだ」

そこで俺は転生した。

誰って聞こうとしたのに。


そして今に至る。

「何?俺死んだ?」

『いや、ただ会いたかったの。前も言ったでしょ。また、会おうって。』

「そういやな。」

『で、どう。』

「大変だよ。輪とは違って。」

俺は冗談のつもりで言う。

だが、

『その言い方はやめて。』

やっぱそうだよな。

『昔の恋人大切な人を思い出すから。』

「って言うと?」

『ちょっとドキドキしちゃう。』

おいおい。マジかよ。もしかして、輪香ルート行けるのでは?ま、行けるわけないだろうけど。

「輪。」

俺は、フルッのイケボ(自分がかっこいいって思ってるだけ)を出した。

そしたら、

案の定、

『フェ!はわ〜。』

じゃねえ!

あれ?まじで行けるか?

いや、そんな訳…。もう、一回。

「輪。どうした?」

『はわ!ちょ、や、やめ、恥ずかしい…。』

あれぇ…。

「り、輪?」

『はわわわわわ…。』

マジで?

「り、」

『もう、やめて!もう、帰って! 』

と赤い顔で追い出された。


起きた。今はまだ朝日は登っていない。

輪が、『あほ!バカ!女たらし!』

と言っているように思えた。

「輪」

バンッ!

「ぐはぁ!」

『バカぁ!』

俺の心の中に輪。

いずいな。(訳;しっくりこない・居心地が悪い・フィットしない)

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