第22話

「リティ、本当に大丈夫?目の下、クマできてる。」

「大丈夫。大丈夫だから…。」

「今日は家に帰った方がいいよ。」

「これの原因家の奴らだからね。」

「じゃあ、ここで、ゆっくりして。」

「でも…。」

「いいから。」

「…。じゃあ、お言葉に甘えて。」

「うん。」

ま、アイツもああ言うんだし、

「今日は寝るか。」


夕方頃

「よく寝た。」

「そのようで。」

ウィルはこの時間まで、クエストをしていたらしい。

その成果もあり、ランクが一つ上がった。

「悪いな。お前ばっか任せて。」

「良いの。で、寝不足は?」

「まだ、寝足りねぇぜ。」

「そ。じゃあ、明日はビシバシ働いて貰うから、今日は早めに寝てね。」

「そうする。」

「じゃあ、」

「ま「また」」

「あっ、」

被っちまった。


夜7時。

「すぅー。ふー、すぅー。ふー、」

「フレム君、ぐっすり寝てる。可愛い。」

「フレムお兄様の寝顔を拝見させて貰っても大丈夫でしょうか?」

「ダメ。今日はゆっくり寝させてあげよう。」

「まぁ、賛成です。」


早朝。

さて、起きるか。

俺は、装備などの準備を済ませ、出かけようとする。

「フレムお兄様!」

「げー。」

「何処へ出かけようとしているのですか!?」

「冒険ギルドだよ。」

「私も行きたいです!そして、フレムお兄様の勇敢なお姿を見たいです!」

「駄目だ。ティル。」

「かしこまりました。」

「ちょ、ティルさん!邪魔しないでください!」


俺は気にせず行った。


「よっ。」

「早いわね。」

「そちらこそ。」

「さて、早速クエスト行くよ。」

「本当に早速だな。」


数十分後

「よし、クエストクリアしたし、帰るか。」

「そうしましょう。」

俺たちが帰ろうとした、その時。

「あれ?上に飛んでるの何?」

「…。ドラゴンか?」

「マズイ!あのままじゃ、街に向かって行く!」

「おい!待て!」

「エルクティクガン!」

電気砲はそれに当たる。

「やった?」

「ウィンド!」

俺は、瞬時にウィルを退かし、前に炎の壁を作る。

「ウォールオブフレムズ!」

「甘い!」

「!?」

それは一瞬にして消え、そいつの姿が顕になる。

「お前、誰?」

「おい。」

いや、わっかんねぇ!

誰!?コイツ!普通のおっさんじゃねえか!

「我は魔王である。」

「へー。」

「今すぐ殺してぇ!」

「大丈夫?」

「殺すぞ。」

ごめんごめん、メンゴメンゴ。

「まぁ、良い。我は世界を支配にしに来た!」

「止めとけ!」

「えぇ!?」

「止めろ!俺の城にお前より強い、なんなら、もう、全アニメ、漫画、小説キャラクターよりも、強いやついるんだぞ!」

「この小説の設定バグってるだろ!」

「俺もそう思うよ!なゆお!」

作者;何か…サーセン。

「サーセンですまねぇよ!」

作者;あの…早く進めて欲しいんですけど…。

「ウィンド」

作者;アアアアアアアアアア!他の本も読んでねぇ!

「吹き飛ばされながら宣伝して行ったぞ。」

「器用な奴だな。」

話は戻り…。

「さて、本題に戻るとしよう。」

「おう。」


「俺もう、帰ろっかな?」

「多分その方が良いと思うんだけど。」


「何てな。」

「!?」

「ブースト!」

「何!?」

「ハハハ!」

「クソ!」

「おっ!丁度人間がいるのでは無いか。」

「セイン!?」

「貴様が最初の死者だ!」

「止めろ!殺され」

バキッっ!

「がっ、はっ!」


小説『平凡貴族の転生談』[完]

作者なゆお 先生

出演

フレム・リティア セイン・リティア

ティル・リティア シリア・ウォード


「ちょ、ちょ、待て、エンディングまだ早い!」

「えっ?普通魔王倒したら終わるものでは?」

「ちょ待て!まだ、計画してる、ストーリーがまだ!あるのに!」

作者;そうだー。

「作者。お前は少し黙ってろ。」

作者(・ϖ・)

「とりあえず…。第二十二話終了!」

ババン![完]

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