第16話

俺は今日、冒険ギルドで、一緒にやる仲間を探していた。


俺はこれまで冒険ギルドで、大した成果も挙げず、過ごしてきた。

-が、ランクを手間良く上げたかったので、

仲間を探していた。


「おっ。いい感じのパーティー発見」

見た感じ、剣士、魔法使い、ヒーラー、大剣使い、って所か。

ん?このパーティー、Sランクが集まる最強パーティーじゃないか。

やめとこ。

「おい、お前」

「はい?」

そいつらは剣士二人、魔法使い(?)一人のパーティーだった。

「うちのパーティー手伝ってくれねぇかあ?」

「丁度いいです。僕もパーティー組もうと思っていたので」

「なら、もう、正式なパーティーの一員になれよ」

「良いんですか!?」

「あぁ」


この瞬間俺は、

後で、冒険者の中で最強パーティーになるとは、思わなかった。


「今日やるのは、でかい蛇みたいな、モンスターだ」

わかりやすいけど、もっと言い方無かったかな?

「そいつは、強すぎて、他の冒険者は倒せないようだ。あの、最強パーティーでさえ、怪我して帰って来たぐらいだ」

「へぇ」

「まぁ、殺せないと思ったら後ろに逃げろ。命が大切だからな」

「はーい」


「おっ、早速来るぞ」


俺はそれを聞いた瞬間物陰に隠れ

エイムをかける。


「スピアオフライト」


それを投げる。だが効かない。なら炎。

「フレムガン!」

効果は?

「ゴオ!グー!」

抜群だ。

「フレム」

炎をだす。

「タイフーン」


それは、形を整え、チェーンソーのような動きをする。

「フレムチェーンソー」

それをデカ蛇にぶつける。

「ゴオオオオ!」

「やった。」


よし。これでチームの信頼は得た。


「お、俺がやったぞ! 」


はっ?

それは、パーティーの団長と思われる、剣士だった。


「み、見たか!?お前ら!」

「す、凄いよ!」

と剣士二人は喜んでいるが、

魔法使いは納得いかない感じだ。


「どうした?仲間が、敵を倒したんだ。お前も喜べ」


と俺が言ったら

そいつは「コイツマジか?」

と驚いたような顔をしている。

どうやら、俺が倒した事を知っているようだ。

「良いんだよ。ま、気持ち切り替えた方がいいよ」

母の横暴や、ドッキリよりも、まだマシだった。

「このお人好し」

と、小声で言ってくるのであった。

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