第10話

よし、コイツの、強さについてはわかった。

「一応、聞いとくが王族選抜で、負けたい、王族になりたく無いって何で?」

「私は、元は平民でした。ですが、光属性を使えると分かってから、貴族になりました。一瞬何が起きたのか、分かりませんでした。立派なお屋敷、王族達の生ぬるい目に、不快な思いを抱きました。王族にならないかと言われました。でも、ちゃんと王族選抜に勝ってからと言いました。これは少しでも、王族にならない為の嘘です。そしたら、彼ら何て、言ったと思います?『流石だ。王族になるに、ふさわしい。なると、言っていたら、落ちこぼれどもに、捨ててやるとこだったよ』ですよ。私達を何だと思っているのかと怒りそうになりました。でも、心を落ち着かせ、『はい』とだけ言いました。でも、侮辱された怒りは、光は効かなかった。それは、まだ心の中に残っています。だから、あんな所に行きたくないと思ってしまいました」「そうか」無言の時間が生まれる。

「俺が、やるしか無いか」

セインはそれを聞いてとても驚いた。

「やって頂けるのですか?」

「おう。報酬はいらない。俺も、王族に痛い目合わせたいし」

「…なら。本気で、やり合いませんか?」

「いや、いい」(即答)

俺の命が無限あっても、リスキルされそう。

「そうですか…。あっ婚約の話なんですけども…」

「婚約…?」

ディルが眉を顰める

「ティル。まさか、聞いて無いとか…ありえるか。」

母さんの事だ。言わないで反応を楽しんでるのだろう。

「コホンッ、このたびフレム・リティアはこの、セイン・ライセントとの婚約が『勝手に』(強調)決まりました。」

「えっ…」

さすがに面食らうよな。

「ちょと母上様を殴りに行ってきます」

「まて。俺も行きたいのは、やまやまなんだが、俺はフレムソード出そうかなってレベルで、ファイヤソードで襲ったら、消された」

「なら、物理的に」

「よし、行くか」

この後、二人まとめて、コテンパンにされるのは、言うまでも無い。

いてて…。

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