第二話

七時。俺は学校に行く。分速50mで歩く。

俺は、鈴木 太郎。勉強は平均点以上。

運動は中の下。全てが普通の模範みたいな人だ。将来は正社員で働くつもりだ。

そんな俺は、別に注目されず、高校入学から二ヶ月は経っていた。

「はぁ、はぁ、!」

角で、ぶつかって運命の出会いとかも無い。

「どけて!」

「へっ?」

どおん!俺は、ぶつかって5mは飛んだ。

「グヘッ!」

結構、体にくる地面の付き方したな。

「痛っ!」

どうやら、相手は怪我したらしい。俺は打撲だけだから大丈夫だが、傷付けてしまったらしい。

俺はポケットから、絆創膏をだし相手の膝の傷に貼る。顔を上げ顔を確認。ここで初めて女の子だと、分かる。

「大丈夫?絆創膏貼ったけど、痛むなら、保健室か、家に帰れよ」

「あっ、うん」

「じゃ、俺先行ってるから」

「君、名前は?」

「…。名乗る程のもんじゃ無いです」

「それ言う人現実にいたんだ」

これは、無視。便利だよな。この言葉。この言葉を作った人に感謝したい。

そんな事を思いながら、学校に向かうのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る