第6話 姉ができて初めての学校④

 結局なぜ父さんたちが帰ってこないのかを知らずに、家に入り、服を着替えに部屋に行く。すると咲希が俺についてきて、一緒に部屋に入ってきた。


「おい。なんで部屋に入ってきてるんだよ。」

「もう!お姉ちゃんに対してもうちょっと言い方があるじゃないかなー。そんなに敬う気持ちがないなら、私がその気持ちを持てるようにしてあげようか?」

「やだ。やめてくれ。てか、早く俺の部屋から出て。着替えるから。」

「はいはい。」


 そう言って、渋々部屋を出た咲希だったが、どうもおかしい。帰ってきてからの態度もそうだし、なんと言っても動きが絶妙にエロい。表現しづらいがなんだかエロい。これが一晩中続くと考えると、恐ろしい。だが、そんなことも言っていられない。今すぐにでも咲希から、父さんたちが帰ってこない理由を聞き出さなければならない。

 そう思いリビングに向かう。するとそこには信じられない光景があった。


「あっ、弟よ。着替えてきたのか。」

「おい。咲希。どうした頭おかしくなったか?」

「何が?」

「何がって…。」


そこにあったのは目を疑う姿だった。


「咲希、なんで裸エプロンなんかしてんの?」

「気づいた?これ言ってみたかったんだよねー、『颯太、おかえり。どうする?ご飯にする?お風呂にする?それとも私?』って!」

「そんなこと言ってないでいいから、早く着替えてこいよ。恥ずかしくないのか?」

「そんなの恥ずかしくないよ。弟だし、好きな人でもあるからね。好きな人に裸を見られたっていいもん。ほら、どう?可愛い?いいよ。欲が抑えれなくなったら、シちゃおっか、今すぐにでもね♡」

「何言ってんだよ。もういい加減にしてくれ。」

「あらあら、そんなこと言ってる割には体は正直だね♡」


そういうと咲希は俺の下半身に手を伸ばしながら、近寄ってきた。


「ほら、もう限界みたいだよ?本当に可愛い弟だ。もう大丈夫だよ、このお姉ちゃんが面倒見てあげるからね♡」


そう言って咲希は俺のズボンを下ろした。


「ちょ、待てって。咲希。本当にどうした。今日おかしいぞ。」

「まぁーさ、そんなこと言ってないで私に身を委ねたら?」

「くっ。」


咲希は俺に正面から抱きついてきて、裸なのもあって目のやり場に困る。それに咲希の胸が大きいので谷間がすごいことになっている。もう理性が飛びそうだ。


「ほら、今ならお姉ちゃんの体を味わい尽くせるよ?」


咲希はわざと俺の体に胸を押し当ててくる。そして俺はついに、


「お姉ちゃん、俺、もう限界。」

「颯太、いいんだよ。私が颯太を受け止めるから♡」


俺はそう言って襲いかかると、咲希は全てを受け止めてくれた。


 




 目が覚めたのは、次の日を回った夜中の2時。なぜだか咲希のベッドで寝ていた。そういえば流れに任せて、姉弟という関係においては行ってはいけない場所まで行ってしまったような気がする。


 横を見るとまだスヤスヤと寝ている咲希。

 こうしてしっかり咲希の体をまじまじと見たのは初めてだったが、咲希はとても発育のいい体だし、シてる時の咲希はびっくりするくらいメスになる。あんな姿になった咲希を見てしまったら、男の誰しもが自分を抑えつけるなんて絶対にできない。

 

 にしても、本当に可愛い。可愛すぎる。こんな子で卒業できたことが幸せに思えてくる。本当はなってはいけない関係なのに。罪悪感など一切ない。そんな自分がとても恐ろしい。


 ダメだ。また襲いたくなってくる。もう寝よう。


 そう思い目を瞑るがあることに気づく。こんなことしたら、付き合わないという選択肢はもう選べないのでは?と。万が一、俺が告白を断ったとしたら、咲希は学校中に俺が咲希を襲ったと噂を流されるだろう。そうなったら俺の人生は終わる。

 今更ながらに取り返しのつかないことをしたと思った。



 2時に目が覚めてから、次に目が覚めたのは朝の8時。しかも二人とも8時に起きた。今更学校に行っても遅刻をするので、午後から学校に行くことにした。

 それから、今朝ごはんを食べているが、昨日の夜は何も食べていない。なぜなら、、、それはもうわかると思うが、大いに盛り上がってしまって、終わったらすぐ寝てしまった。そのせいでお腹も空いている。


「颯太?昨日は凄かったね。私のことぐしゃぐしゃにしちゃってさー。もう取り返しはつかないよ?」

「わかってるよ、もう。でも昨日は咲希が誘ってきたんだからさ。」

「でも、その後私をしゃぶり尽くしてたじゃん。私を隅から隅までいじめてさ。」


何も言い返せない。咲希のあんな姿を見たら、誰だって狂う。


「まぁー、初めてだったし気持ち良かったから許してあげる♡」

「…………」

「あんなに必死な颯太を見れて満足だし、初めてにしてはだいぶ上手っぽいからさ。私満足!こんな弟を持って満足です!」


俺は黙って咲希の話すことを聞いていた。そして、


「咲希。なんで昨日はてか、今夜父さんたち帰ってこなかったの?」

「なんか、急な用事で急遽地方に行くことになったらしいよ。」

「何日間よ。」

「一週間ぐらいで帰ってくるって言ってたよ。」


ってことは、俺はあと6日間、咲希と二人で生活しなければならないのか。昨日みたいなことが、続くと考えると厳しい。父さんたちには早く帰ってきてほしいものだ。


「だからさ、颯太は私に面倒を見られる側だよ。ちゃんということ聞いてね。」

「はいはい。」

「いい子だ。お利口だ。」


俺は咲希のペットじゃないんだぞ。


「あともう一つ聞きたいことあるんだけど」

「なぁーに?」

「なんで昨日あんなにエロかったの?」

「それは颯太がいじめるからだよ♡」

「いや、そーじゃなくて。裸エプロンしてた時。」

「あー、媚薬飲んでたんだ。」

「なんで?」

「だって、お母さんたちいないっていうから、しかも昨日、私、颯太に告白してるから。媚薬飲んで、颯太を誘ってシちゃえば落とせると思ったからさ。」


俺はまんまと咲希の作戦にハマったわけか。咲希が可愛すぎて、どうしようもならなかった。


「で、颯太!昨日の返事聞かせて?」


やはり聞かれたか。しかしもう俺の中では答えは決まっている。


「昨日の返事。えーと、俺も咲希のこと好きですというか好きになっちゃいました。僕でよければ付き合ってください。」

「うふ。えへへ。これからよろしくね、颯太♡」

「よろしく、咲希。」


俺(弟兼彼氏)と一緒に朝食を食べている咲希の姿は本当に可愛い。こんなに笑顔な咲希を見れて、俺はもう満足だ。ニコニコしている咲希を見ると、俺までにやけてくる。ダメだ。可愛すぎる、俺のお姉ちゃん兼彼女。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る