第30話 目的地

 ぼくたちがこれから向かう先は「雷の神獣朱雀」のいるいる場所。


 なぜ初めに朱雀に会いに行くことになったかというと、コンからこんなアドバイスをもらったからである。


 「主様は、雷系統の魔法を昔から使っていて慣れておるのぉ。であればまずは朱雀のもとへ行くとよい。朱雀は雷を司る神獣、主様の勉強にもなるかも知れぬしのちの旅にも役にたうであろ。」


「雷の魔法か。たしかにぼくの得意魔法は雷系統のもが多いな。分かったコンのいう通り朱雀のところへ行くよ。」


「そうすると良い。」


「まあ、正直どこから先に行ったらいいかぼくには分からないからね。」


「たしかに、そうじゃの。」

 コンが笑っていた。


「朱雀に会いに行くのはいいんだけど、どこにいるかコンは分かるの?」


「いや、残念じゃが分からん。神獣はお互いどこで何をしているかは分からないのじゃ。ただ奴はしっかりと領土を守っておるぞ、その気配だけは分かる。」


「そうなんだ。逆に他の神獣にはもうコンがいるかどうか分からないんだね。」


「そうじゃ。まあかなり近くまでくれば分かるがな。」


「うーん。いそうな場所とかヒントとかないかな?」


「とりあえずは、奴の領土ないの一番大きな都市「朱雀の都」を目指して手がかりを探すのがいいと思う。奴は普段山の中にいるはずだから無暗に探して難しいじゃろ。」


 こんなやり取りがあり、ぼくは「朱雀の都」の都を目指しているわけなのだが色々情報を集めて分かったが、「朱雀の都」にたどり着くためには山をいくつか超えないといけない。

 長旅になるな。

 

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