第9話旅立ち
父に惨敗した後に3人で夜ご飯を食べた。
その夜はこらからの冒険に心を躍らせてなかなか眠りにつけなかった。
コンコン!
「オラシオン起きている?」
なかなか眠れずにいると母が部屋に入ってきた
「起きていますよ」
「明日いよいよ旅立ちね、やっぱり寂しいものね」
「母上。」
私はこの両親の元に生まれて幸せだった
「気をつけて行くのよ、そして立派になったらまた顔見せてね」
母は泣きそうな顔しながら、それでも涙は見せまいと強がっているように見えた
「はい、気をつけていってきます!」
「これ、持っていって」
不思議な形をしたネックレスだった。
真ん中にとても綺麗な宝石が付いている
「ありがとうございます、これは?」
「神様からもらったネックレスよ。昔冒険者の頃に不思議な場所に迷い込んだ事があってね。そこで自分を神様と名乗る者から預かったの、これをあなたの子供が旅立つ時に渡して欲しいと」
ピンときた、これ神様3つのプレゼントのうちの一つだ。
「不思議と必ず渡さないといけない気持ちでずっと大切に預かっておいたのよ、あなたの事を守ってくれる気がするわ」
「ありがとうございます」
母の優しさに涙がでた。
このネックレスはどんな効果が有るんだろうか?
その後少し母と話して眠りについた。
翌朝ぼくは早く目が覚めた。
凄く新鮮な気持ちだ。不安を感じながらも新しい旅立ちを楽しみにしているような
母がもう起きていた
「おはよう」
「おはようございます」
「今日は早起きね!お弁当のおいなりさん作っておいたわよ」
おいなりさん。この世界にまさかおいなりさんが有るとは思わなかったが同じ味の食べ物が何故か存在していた
「ありがとうございます!!」
ぼくの好物だ
「昔から好きよね」
前世でも好きだった。
父も起きてきてみんなでご飯を食べて、いよいよ旅立ちの時がきた
母が泣きそうになりながら言った
「寂しくなるわね、体に気をつけてね」
「はい!」
父が穏やかな表情で言った
「たくましくなれよ!後これ持っていけ!」
父から剣をもらった。剣というかこれ日本刀?!刀と同じ形をしていた。
龍の装飾が施してある
「父上、これは???」
「それは昔、おれが冒険者だった頃にある人から預かったものだ。お前に託す!きっと使いこなせるだろう!雷剣のように魔法を纏わせて戦うにはいい剣だ!」
「預かったのものをぼくに渡していいんですか?」
「お前の旅の果てでその人に会うかも知れないからな!その時は説明しといてくれ」
これも神様からのプレゼントかと思ったがピンと来なかった。違うんだろう。
ただこの刀相当価値のあるものな気がする。
元の持ち主は一体・・・聞くのはやめておこう。
「元気でな!」
「元気でね!」
両親の二人の声が被った
「はい!行ってまいります!」
旅の始まりだ!!!!
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