第4話 雷剣

ぼくはまだ得意魔法というものを発見していない。

しかしお気に入りの魔法がある。

雷系の魔法だ。

特にしっくりくるのが雷剣(らいけん)

雷を刀にまとわせる魔法である。


この魔法を思いついた時に、家の裏にある大きな木を切ってみた。

少し焦げるかな?

ぐらいに思っていたが、一刀両斷してしまった。

その後母に怒られた。ただ怒られた理由が思っていたのと違った。「雷が落ちるような天気の日に外で遊ぶんじゃありません!!!」

こんな感じだった。

ぼくが切ったとは思っていないようだ。


他にも魔法は使えるとになった。

回復魔法から攻撃魔法までわりと何でもできた。

ぼくは色んな事を試したくなっていたが、両親にこの魔法の力を見せるわけにはいかない。

もしも強力すぎた場合どうなるか分からないからだ。


ぼくはこっそり村を抜け出して、たびたび山に訪れるようになった。

そして気づいて。この山にいる魔物はぼくの基本的に敵ではない。

ゴブリンやスライム、まるで相手にならない。

この山には主がいると聞いていたので、その魔物にあおうとしたがあえなかった。

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