第十七回:戦果の確認をしよう

 ぎっくり腰がいたぁ~ぃいっ!

 でもお仕事溜まってるから出勤です。

 流石にこんな状況だと現場にいけとは言われないのでデスクワークを。


 久しぶりに痛みで脂汗流しましたよ、これって事故って背骨やった時以来の激痛かな?

 インフルエンザやコロナで救急車騒ぎになったのとは違う、新鮮なダイレクトな痛み。

 骨折とかより厄介な痛みですねぇ~。

 もうね、全身傷だらけですよ~。




 さて、そんな愚痴は置いといて今回は「戦果」の確認について。



 何それ?

 小説の書き方になんの役に立つの?


 すぐにでも小説書きたい人にはそんなのまだ後の事で、すっげー小説書いて一気に入賞だぜ!

 そんな意気込みを「若いのはいいねぇ~」なんて見る立場になってますが。



 でもね、自分の書いている小説が実際に皆様にどう思われ、その実力がどうなのかってのを計る必要があります。


 そこで力試しに良いのがコンテスト。

 まずは肩の力を抜いて、いきなり入賞できるとは思わず、最初は中間選考に通ることを意識しましょう。



 今回はカクヨムコン8短編を題材にして見ます。


 私は「カクヨムWeb小説短編賞2022」に参加したのは「結婚します!」だけでした。

 でも中間選考通った!

 応援してくださった皆様、大変ありがとうございました。


 実はその頃なんやかんやで忙しかったり、筆がのらずで四苦八苦していた時期でもありました。

 なので戦略を練ります。

 みさきSと話し合って、今回は「現代ドラマ」をターゲットに。


 なんで?


 そりゃぁ対抗馬が少なさそうだから(笑)!

 そして現代ドラマはどれだけ読んだ人の心に響かせられるか。

 お題は「結婚」。

 こりゃあ早速その頃に結婚した知人をネタにさせてもらいましょう!!



 ここで再確認。

 選定が「現代ドラマ」。

 お題が「結婚」

 このワードからどれだけ読者様の心をつかむか?

 以下私たちがたてた戦略です。




 第一にターゲットは「既婚」者です。


 想定通り、既婚者の方が読みに来て頂いた確率が高いようです。

 そして仕掛けとして当時を思い出してもらうために男女別々のパートで物語りを進行する手法ですね。

 なんていったっけ?

 「不定焦点化」でしたっけ?

 とにもかくにも男女によって結婚までのその思いを表現するって言うのが読者の方々に自分はどうだったっけ? と思わせる小技にございます。




 第二に「結婚」と言う言葉の理解ですね。


 これは既婚者じゃないと分からない苦労ってもんがあります。

 未婚の人や結婚願望のある人は「結婚」がゴールのように感じる人もいます。

 ちょっと前じゃ「寿退社」なんて言葉もあるほど結婚したら終わり的な。

 でも実際は結婚なんてスタート地点です。

 その苦労を知っている者と知らない者には絶対的な経験値の差があります。

 なのでその辺を踏まえて物語の中にちりばめると。

 「既婚者」「未婚者」に「結婚」の意味を感じてもらうのが目的ですね~。




 第三に物語に暗い部分を付ける。

 

 これには南雫の過去を引っ張り出します。

 社会問題でもあるシングルマザーによる子育ての大変さ、昔ながらの世間体など読んでいただいて気持ちのいい物ばかりではありません。

 でもそこが狙い所。

 ちょっと嫌な所でもそこに共感できる人もいますし、同情を引っ張り出せるところでもあります。

 酷い話ですが、バッドエンドの方が印象に強く残る場合もありますからね。

 なので幸せな中に引っかかりが出来るように。

 もっとも、これが最後の辺でお涙ちょうだいの仕掛けになるんですが。




 第四に可能な限り話数を稼ぐ


 私を知っている方は私の短編技法についてもうご存じでしょうか?

 そうです、10,000文字制限の中わざと話数を増やし読者様のPVを稼ぐ作戦です。

 しかも話数が多いと長い間表示できるし目に留まりやすい。

 一話の文章も平均1,000文字くらいが有るか無いかだとさっと読めますからね。

 各お話で「あるある」をちりばめながら実体験をした人には「そうそう」と言わせるように最低限のワードを振り込む。

 これで文字数が足らなくても読んで頂く読者様には実体験も相まって文字数以上の情景が浮かんでくると。

 この技法は鉄板的なテンプレートで「そうだよなぁ~」って思わせる読者様に特に有効で、過去には20,000文字制限の「私、悪役令嬢にございます!」で実証済みです。

 足らない部分はもともと短編だからと読者様も心のどこかで理解していただいてますので、ますますお任せでその情景を思い浮かんでもらいましょう(笑)。




 第五に結婚式やそのアフターストーリーを書いて読者様の留飲を下げる


 ここまで勝手に人の人生を物語にして掻き回したので読んでいる方も何となくもやっと来ますよね?

 なので最後はハッピーエンドで行きましょう。

 そうすればすっきりと読み終われるでしょう。

 結婚式で南雫の父親に対する恨みもあるけど、電報でやっぱり父親が嫌いになり切れていない彼女を演出。

 分かる人にしか分からない程度の行動で「ちょっと物語に深みがあるんだぜ!」をしれっとアピールです。

 そして無事結婚したらいきなり今度は娘のお話。

 次いで人生最後の場面と、残り文字数少ないからって駆け足にしたんじゃありませんよ?

 間の日常的な苦労やお話は読者の皆様のご想像にお任せして、物語を終息させます。

 まさしく「あいだは丸投げ方式」!

 でも要点はちゃんと時代の娘たちに伝えると言う事を忘れてはいけません、だってお題が「結婚」なのですから。



 第六に投稿期間を狙う。

 

 これは一種の賭けなんですが、投稿期間をなるべく後ろ、終了間際にした方が最後に一週間ランキングに載りやすく、そして目につくと言う事ですね。

 せっかく書いたお話を皆さんに読んでもらいたくても、なかなか読んでもらえない。

 何故か?

 短編は読んだらそれっきり。

 だから皆さんが書き終わろう頃に出すと書き終わった人は「読み」に走ります。

 結果仲の良い方や流し見している方に目につきやすいと。

 うまく行けばお星様までもらえて上位にランキング入りする場合も!


 と、ここまで書くと「あざといやつ!」とか言われそうですが、それが戦略ってもんですぜ?

 

  そんなこんなで今回は「カクヨムWeb小説短編賞2022」に参加でしたが、私のお祭りはここで終わりです。

 何故って?

 「結婚します!」が入賞する事なんてないない。

 

 長々と何度か中間選考に通ると分かってきます。

 これを本にして売れるか?

 私が書いているのはWeb小説の範疇。

 賞を取るにはもっと人の心をひきつけないといけませんね。


 まあ、現状の力量を計る為にカクヨムコンに参加しているって言うので目的は達成されたわけですが。


 なので、次こそはと言う思いを持ちながらまたまた小手先技を駆使して書いて行きましょう!

 そしていつかは!!



 そんな夢も持った方が向上しますもんね~。




 今回の一言:自分の力量を把握しよう


 

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