(4)





「いやー、まじで鹿住ちゃんが速すぎてビックリしちゃった私! いったい今までどこに隠れてたのあんな才能!」

「私もおんなじ気分だよ。あいつ、なんで全力でバッジ試験受けなかったんだろうな……てか、なんで今まで大会に出てなかったんだ。確実に世界レベルだぞ、あれ」


 ちゃぽん。独り占めに浸かって脚を伸ばしていた浴場に、身体を洗い終えた志絢が侵入してきた。隣に座った彼女の頭には、白いターバンと軽く結った団子ヘアが水滴を落としている。プクプクと口で湯船の水面に気泡を作り始め、彼女は考え込むようにだんまり俯く。


「そーいえば確か、この間言ってた気がする。『私はこのままスケートを続けてても良いのかな』って。本人は心の中で呟いてるつもりだったみたいだけど、無意識に声に出しちゃってて」

「それってつまり、スケート続けるの本当は嫌ってことか?」

「う〜ん、そこまでは分かんない。でも、たまにつらそうな表情する時ない? 特に大会の話が出た時とかさ」


 舞は言いながら、自身の左肩に向かってお湯を這わせた。小さな波紋が志絢の視界に映り込む。


「ずっと独りで滑って来たことと、なんか関係あんのかもな」

「うん。私もそう思う。だって考えてみてよ。私と志絢だって小一の頃からスケート場に足運んでたけどさ、鹿住ちゃんの存在を今まで知らなかったんだよ? 通い続けてれば、知ってる顔だなって覚えてるのが普通じゃん」

「まぁ、確かにどこのスケート場でも見たことなかったな」

「でしょ?」


 だから尚更おかしいんだよ。と、継ぎ足された台詞に志絢は湯気立つ天井を仰ぎ見る。もっともな意見だと思った。ジュニアの顔見知りは多いし、そうでなくてもよく来ている人のことは、例え会話したことがなくても覚えているのが普通だったから。それとも単純に、鈴憧は自分たちとは別の時間帯で通っていただけだったのか……。そう無理矢理落とし込んでみた会話の着地点を、舞が「ありえない」と断言して湯船の中で腕を組む。


「だって行く時間なんて学生だから限られてるんだよ? 休みの日だって一日中練習しても見たことなかったし、名前すら聞いたことなかったじゃん。絶対おかしいよ。自主的なただの趣味だったとはいえ、あんな美少女をこの私が知らなかったなんて!」


 立ち上がって自分に憤る舞。背後の段差に両腕を広げながら、最後の台詞を聞き流す志絢。水面に反射した蛍光灯の淡い光が消えかかっている。湯船の底で弱々しく揺れ動くその霞んだ光を、志絢はすくい上げるように手のひらに包み込む。


「あ、」


 そうして、聞こえた声に志絢は隣を見た。舞がそっと胸と下を手で隠していた。


「いやん、見ないでぇ〜んっ」

「お疲れ様です。別に、見たくて見たんじゃありません」


 入口の戸を閉めたのは鈴憧だった。言い捨てた彼女は、持参したお風呂道具を流し台に置いて蛇口を捻っていた。


「じゃあ何か、私の裸体など見たくなかったとでもゆーのか!」

「え、見たい人がいるんですか。先輩の裸体を」

「ぶっ、あっはは!」


 志絢が虚を突かれたように笑い出す。よく言った、と舞に不適な笑みを浮かべながら。


「お、お前ら発育良いからって天狗になるなよ! こーゆー体が好きな人だっているんだからな!」

「そんな人がいるんですか。衝撃の事実です」

「淡々と私の心臓をえぐってくるなこのバカチンが! 久季ちゃんはどーした久季ちゃんは! アイツの裸体と私の裸体、どっちがセクスィ〜か判定しやがってみろ美少女が!」

「お断りします。趣味じゃないので」


 にべもなくなし言葉を放り込まれた舞が、バシャンと湯船に座り込んで不貞腐れたように胡座あぐらをかく。久季は来ないのか? 志絢が髪にシャンプーを泡立て始めた鈴憧に問い掛けると、彼女は「はい」と答えて顔だけを向けた。


「後で入るって言ってました。どうせお湯には浸からないから、って」

「風呂嫌いか。足だけでも浸けに来りゃ良いのに」

「私もそう言ったんですけど、歯磨きしたあと妙崎先生のところに行くって言ってました」

「ふ〜ん……」


 キュ、キュ。再び鈴憧の頭上からお湯が流れ出した。泡まみれだった頭部は見る見るうちに黒髪を覗かせ、一日分の汚れが排水口の底へと飲み込まれていく。身体も綺麗に洗い終わえたところで、鈴憧は二人の対面に入浴した。


「ところで鹿住、ちょっと質問して良いか?」

「はい、答えられる範囲でなら。なんです?」


 濡れた前髪を掻き上げながらそう言われ、志絢は一瞬口端をほころばせる。答えられる範囲でなら。そう最初に言われてしまうと出鼻を挫かれる思いだ。やっぱりコイツは人付き合いが下手くそな奴だ。椿の奴とよく似てる。


「もちろん答えたくなければ答えなくて良い。お前さ、なんでバッジテストのとき手ぇ抜いた。大会に出るのホントは嫌だったりすんのか」

「ちょ──、」


 たまらず舞が慌てて近寄る。周囲をかさ増す荒い飛沫が散らばった。直球で聞きすぎだって。こーゆーのは段階踏まないと。耳打ちに小声で制してきた舞を尻目に、志絢は黙り込む鈴憧を見つめる。僅かに目が伏せられた。掻き上げていた前髪が、ゆっくりと頬に垂れ下がっていく。


「お前、そうやってずっと悩んだままスケート続ける気なのか? 楽しくないだろ、そんなんじゃ」

「はい……」

「独りで抱え込むのはどんな悩みだってつらいんだぞ。理由は知らないけどさ」

「はい……」

「言って楽になれば良いんじゃないのか? 私たちが聞いてやるからよ」

「……」


 彼女の口元が見えなくなった。やつれた吐息が胸を締め付けて来るみたいだ。

 舞が自身の動揺を抑えつつ問い掛けた。


「あ、あのね鹿住ちゃん、志絢って無神経なところがあるの。言いたくないなら私が志絢の口塞いでてあげるから、そんな説教されてるみたいに俯かないで?」

「……先輩たちに言いたくない……わけじゃないんです。ただ、怖いんです。……自分の記録が、残ることが……」

「怖い? なんで」

「ちょ、志絢! だから少しは待ってあげなってば」

「だって早いとこ聞いたほうが良いだろ。吐き出せばその分すっきりするんだし。お互いに」

「あんたと違って、人には個人差ってものがあるんだよ。ばか!」

「そーは言ってもさ、後回しにしたら、その分今より吐き出しづらくなっちゃうだろ。私たちに言いたくないわけじゃないんだったら、今言ったほうが鹿住にとって良いタイミングなんじゃないのか?」

「それは、そうかもしれないけど……」


 志絢はいつも、どんな小さな悩みだろうとすぐにぶつけてくる。吐き出せば楽になるし、誰かに聞いてもらえるだけで心が軽くなるから。だから、ストレスを溜め込むのが一番邪魔な考えだと取っ払う。それは正しい考えで、そうした方が苦しまなくて済むのかも知れない。ううん、きっとそうに違いない。けれど、強くなれない人間だっているということを、舞は誰よりも知っているのだ。


 沈黙は数分続いた。ようやく、鈴憧は意を決したように顔を上げた。


「あの、少しだけ、昔の話をしても良いですか……」

「ああ。長くなってものぼせたりしないから安心しろ」

「……」


 鈴憧は依然目を伏せている。左腕を掴んでいた右手が、白い肌にくぼみを作り始めた。


「私……憎まれてるんですよ、親戚から。私のせいで、父も母も死んじゃったので……津波の時に」

「津波……」


 舞はハッとした。鈴憧が微かに頷いたのを見て、そっと息を吐く。


「なんでそれでお前のせいになるんだよ。根拠は。そう思ってる理由を言え」

「それは、その……」


 ググ、と右手の掴む力を強め、鈴憧は一度だけ喉を上下させた。そうして津波の時に父親に向かって言ってしまった身勝手な言葉を呟いた。私のスケートシューズが。嫌だ嫌だ、と。


「それで……父が『取ってくる』って言ったんです。その時にはもう、遠くに津波の影が見えてました。……私、お父さんは戻ってくるって、お母さんを職場まで迎えに行ったお父さんが、私のシューズも持って帰ってきてくれるって、なんにも疑わずに待ってたんです……」


 結局、それが原因で父親と母親は海に飲まれてしまった。母親の遺体はすぐに発見されたが、父親はいまだ行方不明。どこかで生きていてくれたら。そう思いたくても思えないのは、見つかっていない人たちが、まだ二千名以上いるという連鎖的な事態が続いているからだ。紬に対して断った理由も、探している自分を現実にするのが耐えられないからだった。


 鈴憧が唇を噛んだ。泣かないように我慢しているのがすぐに分かった。


「で、なんでお前のせいになるんだよ。確かにお前が言ったから逃げ遅れたのかもしれないけどさ、お前はその時五、六歳だろ? 優先順位が分からないのなんて当然じゃんか」

「志絢、やめて。踏み込みすぎだよ」


 舞は志絢を制した。険しい表情を見せながら。


「鹿住ちゃん、思い出させちゃってごめんね?」

「……いえ。事実、ですから……。死んだら誰も喜ばせてあげられないのに、私、私……ほんと馬鹿でした……っ」


 うんっ。と、舞はしぼんでいった彼女の促音そくおんに合わせて頷く。掴めないと分かっていても、自分を包む無害な水を手中に収めようとしていた。津波というフレーズで、ずっと胸が苦しかったから。脳みその片隅に仕舞っていたはずの弟との思い出。それが、鮮明に蘇って来るのが怖かった。


 湯船に流れた波紋の幾重が、三人の間で弱く衝突した。返る波が胸元で広がって、涙を浮かべる彼女の元へ。「もう話さなくても良いよ?」と告げた舞の台詞に首を振り、「ちゃんと話します」と鈴憧は恐怖心を払い除けた。


 聞けば、それからひどく親戚のみんなに責められたという。


『なんで取りに帰らせたんだ!』

『お前がスケートさえしてなければ!』

『お前のせいで死んだのに、まだスケートなんかやるつもりなのか!』

『図太い子ね……』


 責められて責められて責められて、謝ることすら怖くて、鈴憧は泣くことしかできなかったという。その親戚家族のほとんどが、『優しい人』から『優しかった人』へと変わっていった。だから人と接するのが怖く、小さな頃からの見知った顔を見ると、居場所がないように笑えなくなった。大会に出て公式に記録が残ると、親戚の誰かがそれを見つけてしまって、また自分は責められてしまうのではないかと恐ろしくなるのだ。自分は間違ってなんかない。志絢に言われた通り、そんなこと本当は分かっている。仕方のないことだと、ちゃんと理解している……つもりだ。だからスケートを辞めたいと本気で思えないし、辞めずに続けることが家族にとって幸せなことだと思ってもいる。どうしようもなく大好きな人たちが喜んでくれるならと、たった独りで滑ることを選んで過ごして来たのだ。


「ごめんなさい……、」


 誰に対して謝っているのか、その声の矛先は水面に映った鈴憧自身の苦しそうな表情に向けられていた。それは十年分の、ずっとずっと抱え込んでいた精一杯のひと言だった。自分を傷付けるように、自分だけを傷付けようとするように、その震えた声は痛々しい。


 志絢は手を取った。手を取って、後輩の頭に自身の右手をそっと置いた。お前は馬鹿なんかじゃない。お前が馬鹿なら、私たちだって同類になっちゃうだろ。そう言って横に座り込む。


「でもな、鹿住。お前だけじゃないんだからな、家族と会えなくなったのはさ」

「え? 甲塚先輩も……ですか……?」


 いや、と志絢は小さく首を振る。視線の先を目で追った鈴憧は、思いもしていなかった舞の苦笑に、目蓋を引き攣らせた。


「あはははは……。私もね、家族を亡くしてる身なんだ。二つ下に、弟がいたの」

「そう、だったんですか……」

「うんっ。仲の悪い姉弟だったんだけどね、ははは」


 その笑い声が自分を慰めるために発せられているものだということは、言うまでもなく理解できた。くぐもる湯気が目にみる思いだった。


「けどさ、たまにね、ふとした時に後ろを振り返る時があるの。すぐ後ろに弟がいるんじゃないかって、『舞のアホ』って中指立ててるんじゃないかって。……そんなはずないのにさ、いないって分かってても、振り返っちゃうんだよね。ははは」

「愛宕先輩……」


 舞の弟は、舞が初めて高熱にうなされて学校を休んだ日、目が覚めたらいなくなっていた。目が覚めたら母親の背中があって、父親の背中があって、見知らぬ男性と会話していたのだ。


 どうしたの? そう母親の袖を引いて軽く起き上がろうとしたら、その瞬間、母親は背中を丸めて泣き崩れた。顔いっぱいに手を覆って、聞いたことのない悲鳴を上げながら。

 頭が割れるように痛かった。それでも、今すぐに聞かなきゃいけないことだと不安でたまらなかった。自力で重い身体を起こして辺りを見渡したら、そこには大勢の人がいた。みんな、ひどく傷心した面持ちだった。


「ねえ、お父さん……?」今度はちゃんと声に出して、父親の袖を引っ張ってみた。父親は、舞の顔を見てすぐに、その身体を抱き締め、そうして弟の名前を何度も呟いていた。舞は、訳が分からなかった。分からなかったけれど、その声に寂しくなって、気付いた時には目の前が涙で真っ暗になっていた。


 ──アホ舞姉、お前がもしスピードスケートでオリンピックに出たら、一生なんでも言うこと聞いてやっても良いよお〜だ。


 地震の起こる一週間前、小さな大会で見事にビリッケツになってしまった舞に対して、弟は馬鹿にするようにケタケタと笑っていた。


『約束だからな! 私がいつかオリンピックに出たら、あんた一緒敬語だかんね!』

『はいは〜い、言う通りにしまあ〜す──……』


 そして生まれた夢と約束。もっとも今は、金メダルを弟の墓で見せびらかして、中指を突き立てることに変わってしまったが……。


「それでさ、金メダルまで取っちゃったお姉ちゃんは凄いだろ! って、弟を馬鹿にし返してやりたくてさ、私は志絢とオリンピックを夢見るようになったんだよ、あはは」

「……かっこいいと思います、そういうの」


 鈴憧は真面目に答えた。舞は鼻を啜って口を弧にした。

「鹿住ちゃん、」と舞は言葉を紡ぐ。


「だけどね、家族との別れはなかったけど、でも、志絢だって最近までひどいことを言われたり、書かれたりっていう経験はして来たんだよ」

「え、それって、いじめか何か……ですか」


 鈴憧は徐ろに志絢を見つめた。握られていた手から、少しだけ力が抜けていくのが分かった。

 志絢は「ああ」と相槌を打つ。


「まあ、そんなとこかな」


 怪我のことや批判のこと。誰とも知れない嘲笑の的。志絢は大した悩みではないと言いながら話していたが、その当時、毎日自分を責めるようにあざができるまで左足を傷付けていた。それを舞はずっと見て来た。やめなよと必死で手を押さえ込んだが、志絢は「死にたい」と何度も言いながらうずくまった。物に当たって荒れもした。それは去年まで続いていた話だ。部室の机に彫られた『金メダルをここに!』という文字を乱雑に消し去ったのもその時だった。鈴憧は、そんな志絢の過去に何ひとつ綺麗な言葉を吐き出せなかった。


 みんな同じだと思った。自分だけが苦しいだなんて、そんなのは欺瞞ぎまんだと思った。私よりもつらい思いを抱えて立ち直ろうとしている人が、いったい何人いるかも知らないくせに……。


 グッ。と、鈴憧は再び唇を噛み締めた。志絢に握られている手が温かい。お湯に浸っているからかもしれないが、そう思えることが嬉しかった。だから同じように、鈴憧は舞に向けて右手を差し出した。しとやかな笑みが後輩を見つめてしなだれる。


「この手は、何?」

「とくに……意味はありません。ただ、こうすれば何かが軽くなるような気がして、つい……」

「これを握ったらさ、鹿住ちゃんの悩み、少しは和らぐのかな」

「……分かりません。でも、それでも先輩たちに掴んでいて欲しいんです。迷わないように」

「私たちで良いの? 本当に」

「はい。先輩たちは、とても綺麗なので……」


 心が。そう喉を押し上げて来た言葉は口にしなかった。きっと言わない方が、伝わるんじゃないかと思ったから。

 そっと小さな手のひらの感触に包まれる。深爪気味の丸い指先。


「ありがと、鹿住ちゃん。私、すっごく嬉しいっ。今更だけどさ、入部したのが鹿住ちゃんと久季ちゃんで、本当に良かったよっ」

「何だまた泣くのかよ。幼稚園児かてめぇは」

「う、うるさいよっ。泣いて悪いかバカヤロー。志絢だって鼻赤くしてるくせに!」

「わ、私のはあれだよほら、湯気が鼻に入ったんだよっ」

「ぷふ、何ですかそれ。湯気ならずっと吸ってたじゃないですかっ」

「う、うるせーばかっ」

「あ、照れた」

「ふふ、照れてますね」

「照れてねぇーよ!」


 ジャバン。湯船から上がって足だけを残した志絢の爪先が、水底で慌てたように身動みじろぐ。段差に腰を据えたその表情はどこか子供っぽくて、刻まれた膝の手術跡はとても凛々しく思えた。

 舞は悪戯しく肩を動かして笑った。ひどくくしゃくしゃな笑顔だった。


 そうして鈴憧も段差に座り込む。ちゃぷん、ちゃぽん……。足先で作った鈴憧の波が、狭い水辺に透き通る。


「ほんと志絢は子供みたいにねるんだから。その口調さえ女の子らしくすれば、もうちょっと可愛くなるのにねぇ?」

「よ、余計なお世話だっ!」

「あっはは、また照れたー」

「照れましたね、確実に。くふふ」

「だからお前らなっ!」


 今度はバシャバシャと、冷めない絆が耳朶じだを打つ。並ぶ肩の位置は違っても、温もりだけは同じだった。


 のぼせるよりも確かな熱が、壊れかけの蛍光色に照らされていた。


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