3.異世界で

「朝霧様。朝霧様」

「ん……?」

 その声で悠斗を覚ました。

 すると、目の前に整ったゲルヌの顔が合った。

「!?」

 それで意識が一気に覚醒する。

「俺……寝ちまったのか?」

 ゆっくりとベッドから身体を起こす。

「お起きになりましたか?」

「うん……」

 そうは答えたが、まだ寝ぼけ眼の悠斗から離れてゲルヌは言った。

「お食事の用意が出来ましたので、ご案内します」

(もうそんな時間か……)

 悠斗は時計を見た。

 時間は七時を少回ったところだった。

(一時間ぐらい寝たのか……)

 そう思いながらベッドを降りる。

 ゲルヌに付いて部屋を出た悠斗は、食堂へと案内された。

 そこはかなり広く、長テーブルが置いてあった。

 横の席、上座にはアマネスと、年配の女性、それにJCぐらいの少女が座っていた。

 年配の女性は、ロールした金色の髪を肩ぐらいまで伸ばし、整った顔立ちをした美女だ。

 少女の方は、ストレートの金髪を背中まで伸ばし、大きな瞳が印象的な清爽な顔立ちをした美少女だった。

 アメノウズメのメンバーは、縦の席に座っている。

 全員、ブラウスにロングスカート、それにベストを着ていた。

 悠斗と同じく王国が用意した物だ。

 ゲルヌに案内され、悠斗はアメノウズメの真向かいの席に座った。

 役目を終えたゲルヌが、壁へと下がる。

「揃ったようなので、始めようか」

 アネマスが立ち上がった。

 参加者はそれで全員らしく、ガイムやエンペリ、グイルソンの姿は無い。

 悠斗はその事を不思議に思った。

 ただ、それいうなら服装も普段着なので、これは正式な晩餐会ではないと予想する。

「まず最初に、我が国を救うために異世界から来て頂いたことを感謝する」

 と、アネマスが口上を述べた。

「それと、ここにいるのは私の妻と娘だ」

 その言葉に年配の女性と少女が立ち上がった。

「サーベス・グラシオムです」

 年配の女性が頭を下げた。

「アリサ・グラシオムです」

 少女も頭を下げる。

 それを見た夕梨花が席を立った。

 慌てて、他のメンバーも席を立つ。

 そして、自己紹介する。

 無論、悠斗も席を立って、同じく自己紹介した。

「今日は大変ご苦労であった」

 その後、アネマスが席を見渡しながら、言った。

「ささやかではあるが宴の準備をしたので、楽しんで欲しい」

 それから、侍女長に視線で合図を送る。

 侍女達が、台車に乗せた料理を運んできた。

「わぁーっ」

 その豪華さに希美と木乃実が感嘆の声を上げる。

 席に着いたアメノウズメのメンバーは、早速、皿に小分けされた料理を食べ始める。

 だが、悠斗は最初の一口をためらっていた。

(食べられるよ……な?)

 なにせ、異世界だ。

 食事が自分達の世界と同じとは限らない。

「美味しい!」

「うん、美味しいですね」

 けれども、希美や聡子は平気で食べている。

 なので、悠斗も意を決して、フォークで肉を刺して口に運ぶ。

「うまい……」

 その味に悠斗は感動した。

 味から察するにどうやら牛肉らしい。

(これも、異世界物のお約束……かな?)

 そんな事を思いながら、悠斗は次の一切れにフォークを伸ばした。

 そのまま、食事が進む。

「あなた方は、吟遊詩人ですの?」

 すると、それまでウズウズしていたアリサが、我慢できないといった様子でアメノウズメのメンバーに声を掛けた。

「ぎんゆう……?」

 その単語言葉に夕梨花や葵、希美に木乃実が首を傾げた。

「こっちの世界の歌手のことだよ」

 ただ、一人、意味を理解した聡子が、夕梨花に耳打ちする。

「そうです」

 それで夕梨花は頷いた。

(吟遊詩人とは、ちょっと違うんだけどなぁ)

 悠斗は心の中で冷や汗笑いをした。

「まぁー!」

 だが、アリサは頬を高揚させて目を輝かせた。

「わたしくしも、異世界の歌を是非、聞いてみたいものですわ」

「機会があれば」

 興奮気味のアリサに内心苦笑いしながら、夕梨花は応じた。

「これ、アリサ」

 そんな娘をアネマスは窘めた。

「歌姫様の歌は特別なものなのだ」

 ここぞとばかりに父親の威厳を行使する。

「むやみやたらに歌わせるものではない」

 しかし、アリサは引かなかった。

「では、次に巨神が動く時に、わたくしも遺跡に参りますわ」

「国王陛下」

 そのタイミングで、緊張した面持ちで夕梨花が口を開いた。

「なんだね?」

 アネマスは打って変わって、穏やかな表情で応える。

「さっき、メンバーとも相談したのですが」

 悠斗が寝ている間に、アメノウズメのメンバーは夕梨花の部屋に集まり、今後の事を色々話し合っていたのだ。

「歌う時に伴奏が欲しいんです」

「そんな事か」

 思い詰めた夕梨花の表情に、なにか途轍もない事を言われるのではないかと思っていたアネマスは拍子抜けした。

「王宮楽団に伴奏してもらえばいい」

「ですが、あたしたちはこの世界にどんな楽器があるか知りません」

 緊張を崩さず、夕梨花は言った。

「それに、こちらの方があたしたちの世界の楽譜を読めるとは限りません」

「ふむっ……」

 アネマスは考え込んだ。

「そなたの言う通りだ」

 それから頷く。

「明日にでも、こちらの楽器と楽譜が見られるよう手配しよう」

「ありがとうございます」

 こちらの意見が通って、夕梨花はホッとしたように頭を下げた。

「ありがとうございます」

 それを見た他のメンバーも頭を下げる。

「俺からもいいでしょうか?」

 すると、悠斗も手を上げる。

「なんだね?」

「巨神の事をもっと調べたいんです」

「調査なら、エンペリがやってくれるが?」

「起動……巨神が動く状態で調べたいんです」

「それは、そなたの力が必要だな」

 アネマスは納得したように頷いた。

「あと、アメノウズメの力も、です」

 言いながら悠斗は夕梨花の方を見た。

「誰か一人でいいから協力してくれませんか?」

「はいはーい!」

 と、木乃実が元気よく手を上げた。

「このみ、お兄ちゃんに協力したい!」

「じゃあ、お願いしちゃおうかな」

 その無駄な勢いに夕梨花は苦笑いした。

「それで、いい?」

(本当はさとみんが良かったんだけどな)

 などと思いつつも、悠斗は頷いた。

「じゃあ、お願いするね」

「うん!」

 悠斗の声に、木乃実は満面の笑みで首を縦に振った。


 翌日。

 悠斗と木乃実は馬車に乗って、遺跡へと出発した。

「お兄ちゃんは、アニメに詳しいの?」

 その途中で木乃実が悠斗にそんな事を聞いてきた。

「一応、ね」

「だから、異世界の事もすぐにわかっちゃうんだね」

 悠斗の答えに木乃実は顔一杯に笑みを浮かべる。

「まぁ、ね」

 その素直さに、悠斗は照れ笑いをした。

「でも、このみ達がいなかったから、なにも出来なかったけど」

 言ってから、悠斗は、しまった! と思った。

「ゴメン、名前で呼んで……馴れ馴れしかったよね?」

 そして、謝る。

「ファンの間ではそれが普通だったから……」

 実は昨日の段階で希美の事もあだ名で呼んでいたのだが、それはすっぽり頭から抜け落ちていた。

「ううん」

 しかし、木乃実は笑顔を崩さずに首を横に振った。

「このみでいいよ」

 それは天使のような微笑みだった。

「このみもお兄ちゃん、って呼ぶから」

 木乃実がファンの事を、お兄ちゃん、お姉ちゃん、と呼ぶのは有名な話だった。

 しかし、今は悠斗の為に、お兄ちゃん、と呼んでくれるという。

(これも役得なのかな?)

 そうしているうちに馬車は遺跡へと到着した。

 遺跡の周りには今日も大勢の人たちが集まり、衛兵が勝手に中に入らないように厳重に警備している。

 馬車を降りた悠斗と木乃実は、その中を割って入って遺跡へと向かう。

「誰だ?」

「小さな女の子もいるぞ」

「噂の歌姫様か?」

 当然、VIP待遇の二人には注目が集まる。

 木乃実は慣れたもので特に気にしてなかったが、一般人の悠斗は視線を浴びるだけで緊張していた。

「よく来たね」

 遺跡に入ると、エンペリが出迎えた。

「話は聞いているよ」

「今日はよろしくお願いします」

 丁寧にお辞儀してから、悠斗は巨神を見た。

 巨神は昨日と同じ片膝立ちをしてたが、胸のコクピットまでに間にはしごが掛けられていた。

 その周りを宮廷技師が囲んで、なにやら調査している。

 早速、悠斗ははしごを登るとコクピットに座った。

 コクピット内は、遺跡の天井から照らされる灯りでそれなりに明るかったが、足下や側面のディスプレイには灯が灯っていなかった。

「レイ、待機状態を解除」

『了解』

 途端に両サイドのパネルが明るく光り、足下と側面のディプレイが外の様子を映し出す。

「エナジー残は?」

 フロートウインドウが開いて、エネジーゲージが映し出される。

 エナジーは、昨日、待機状態にした時よりもかなり減っていた。

「待機中でもエナジーを使うのか……」

 スマホでもスリープにしてもバッテリーは減る。

 それと同じ理屈だろうか? と悠斗は考えた。

「このみ」

 とりあえず、エナジーの補充は必要だろうと思い、悠斗はステージに立つ木乃実に声を掛けた。

『ちょっと、歌ってくれないか』

「うん!」

 元気よく返事をして、木乃実は軽く深呼吸してから歌い始めた。

「♪~今はまだなにも見えないけど」

 木乃実がセンターの曲と言えば、<宿命>。

 悠斗を、深夜アニメの主題歌だ。

 歌声に合わせて、エナジーゲージがゆっくりと上がり始める。

「上がりが遅いな……」

 昨日、五人で歌った時は、もう少し上がりが良かった。

「歌う人数も関係してるのか……?」

 そんな事を思ってから、悠斗は今日の主題に入った。

「レイ、他に武器は無いのか?」

 既に剣は発注したが、それだけでは心持ち無い。

 なので、他の武装を探すのが今日の主目的だった。

『内臓武装は、フォトン・マシンガンのみです』

 悠斗は唸った。

(内蔵武器って、わざわざ断ってるって事は……)

 それから試しにレイに聞く。

「外装武器は無いのか?」

『こちらにあります』

 すると、レイは別のフロートウインドウを開いた。

 そこには大型の光学兵器らしいものが立体図で映し出されていた。

「これは……?」

 ほとんど期待していなかった悠斗は目をパチクリさせた。

『作成可能な武器です』

「この場で武器を作れるのか!?」

 悠斗は驚嘆した。

『可能です』

 理屈は、恐らく最初に遺跡が真新しくなったのと同じだろう。

 ナノマシンが分裂増殖をして、作られるのだ。

「なら、この武器を作ってみてくれ」

『了解』

 ページ数が表示されている事から、武器は何種類かあるよだった。

 もし、それを作る事が出来れば、この先大きな優位アドバンテージになる。

 だが……、

『作成不可』

 レイは無情にも告げた。

『エナジー不足です』

「エナジー不足?」

 フロートウインドウの画面をよく見ると、右下に必要エナジーと赤で作成不可の文字が映し出されていた。

「♪~今だって思ってるこれも違うって」

 木乃実の歌声は今も遺跡に鳴り響いている。

 エネジーゲージは、ちょうど赤が埋まるところまで上がっていた。

 それでもエナジー不足らしい。

 悠斗がフロートウインドウの画面をフリックすると、次の装備が現れる。

 しかし、そこにも作成不可の文字が浮かんでいた。

「これも駄目なのか」

 次々にフリックするが、どれも作成不可だった。

 必要エネジーを見ると、現状の四倍から五倍のエナジーが必要そうだった。

「ん?」

 と、ようやく作成可能な装備を発見する。

「でも、これって……」

 悠斗は戸惑った。

 けれども、取り敢えず本当に作成できるか試してみたい。

「この装備を作成してくれ」

『了解』

 巨神の手の平が輝きだし、光の粒が集まる。

(ほぇ?)

 歌いながらも、木乃実はその光景に目を奪われた。

 それはエンペリや王宮技師達も同じで、何事かと巨神の手を注目している。

 輝きはしばらく続き、やがて収まると、手の平の上に完成した装備が現れた。

「本当に出来た」

 それをコクピットで確認した悠斗は、半信半疑ながら巨神はエナジーさえあれば、装備も作れる事を確認した。

 そのまま巨神の手をソッとステージの上に置く。

「あれ?」

 と、手の平の上の装備を見て、木乃実が思わず歌を止めた。

 そして、巨神の手に近付くと出来たての装備を手に取る。

「ヘッドセットマイク?」

 それは、コンサートなので歌う時に付けるヘッドセットマイクだった。

『ちょっと、使ってみてくれるか?』

 悠斗の声に頷いた木乃実はヘッドセットマイクを取ると、頭にセットした。

「♪~今はまだなにも見えないけど」

 木乃実が歌うと歌声が今までとは比べものにならないぐらいの大きさで遺跡内に響く。

「♪~叶うと信じて前を向いて走ろう」

 ステージ脇に設置されたスピーカーとヘッドセットマイクが接続したのだ。

「おおっ!」

 その歌声に宮廷技師達が響めいた。

「♪~いつも感じていたなにがが違うって」

 コクピットの悠斗はエナジーゲージに注目していた。

 ヘッドセットマイク作成でかなり減ったエナジーが徐々に回復し始める。

 それはアカペラで歌うよりも若干、多めだった。

「とりあえず、あと四つ、作っておくか」

 言いながら、悠斗は他に作れそうな物がないか探した。

「ん?」

 と、新たな装備を発見する。

 それは楽器用のマイクだった。

「今日、ユリさん達は楽器を見に行ってるんだよな」

 もしかしたら役に立つかも知れないと、そちらも作る事にした。

 とりあえず、残りのヘッドセットマイクと、楽器用マイクを作りながら、悠斗はさらに調査を続けた。

 その結果、内蔵武器の威力はエナジー残にかかわず一定であることや、飛行速度はエナジー残に左右されることなどがわかった。

 昼食を挟みながら、ヘッドセットと楽器用マイクを作成する。

 その間も木乃実は元気一杯に歌い続けた。

(これって……一日中歌い続ければ、武器の作成が可能なぐらいエナジーが溜まるんじゃないか?)

 悠斗は思ったが、エナジーはゲージが増すほどに溜まりが鈍くなっていくように見えた。

(検討課題か……な?)

 そうしているうちにヘッドセットマイクと楽器用マイクが必要分出来上がり、今日の調査は終了になった。


 馬車で城に帰ると、出迎えた侍女から会議室に集まるように言われた。

 今日の成果を報告して欲しいというアネマスからの要請だった。

 侍女に案内されて悠斗と木乃実がついていくと、途中で夕梨花達と出会った。

「あら?」

「あっ……」

「そっちも国王陛下に呼ばれたの?」

「そうです」

「なら、一緒に行きましょう」

 楽器組も合流して、会議室へと向かう。

 そこでは、アネマスの他、ガイムとエンペリの姿があった。

 全員が席に着くの待ってから、アネマスが口を開いた。

「それでは、今日の成果を報告してもらいたい」

「では、あたしから」

 アネマスの視線を感じた夕梨花が手を上げる。

「こちらの楽器を見せてもらいましたが、あたし達の世界と大差はありませんでした」

 夕梨花は、持ち帰った紙を見ながら続けた。

「楽譜も、大まか同じで、これなら編曲は容易いでしょう」

本当マジか……」

 それを聞いた悠斗が唸った。

「異世界物のお約束、って、さとみんが言ってた」

「ノゾちゃん……!」

 希美の発言に、聡子は顔を赤くして照れた。

「編曲は誰が?」

「アオイがやります」

 アネマスの問いに夕梨花が答えると、葵がコクッと頷いた。

 葵は幼い頃からピアノを習っており、アメノウズメの曲もほぼ全てが葵が作曲したものだった。

「ふむっ」

 頷いたアネマスは、今度は悠斗を見た。

「巨神を調べた結果、武器を作れる事が判明しました」

「誠か?」

 悠斗の報告にアネマスは身を乗り出した。

「しかし、残念ながら武器を作るにはエナジーが足りません」

「それは、歌の力が足りないという事かね?」

 落胆したようにイスに座り直してアネマスは聞いた。

「恐らくは」

 悠斗の言葉にアメノウズメのメンバーは顔を見合わせた。

「五人揃って歌っても駄目なのかね?」

「昨日の戦いのとき、エナジーゲージは赤を目一杯にするのがやっとでした」

 悠斗は、アメノウズメのメンバーを気にしながら言った。

「武器を作るにはその四倍から五倍の歌の力が必要です」

 夕梨花達は明らかに困惑していた。

「あたしたちだけじゃ、力不足ってこと?」

 代表するように、希美がストレートに聞く。

「それはわからないけど……」

 悠斗は口を濁した。

 力不足なのかも知れないが、それをハッキリ言うほど無神経では無かった。

 それにまだ、可能性はある。

 遺跡から持ち帰った布袋から、悠斗はヘッドセットマイクを取り出した。

「これを見てください」

「……マイク?」

 それがあまりに意外なものだったので、夕梨花は驚いた。

「これは巨神が歌の力で作り出した物です」

「何のための道具かね?」

「歌声を大きくする道具です」

 興味深そうにヘッドセットマイクを手に取ったアネマスに、悠斗は説明した。

「これを使って歌ってもらったところ、エナジーが少し多めに溜まることを確認しています」

「使ったんだ?」

「うん!」

 夕梨花の問いに木乃実は元気よく頷いた。

「なので、全員でヘッドセットマイクを使えば、さらにエナジーが溜まる可能性があります」

「では、明日は歌姫様全員に遺跡に行って試してもらおう」

 そう言ってアネマスは、夕梨花を見た。

「よろしいかな?」

「はい」

 夕梨花は、頷いた。

 それで悠斗の報告は終わった。

 続いて、エンペリが報告を始める。

「遺跡を王宮技師で調べましたが、さっぱりわかりませんでした」

 エンペリは、お手上げといった様子で、肩をすくめた。

「なので、巨神も扱える朝霧殿に手伝って頂けると助かるのですが」

「どうかね?」

「はい、大丈夫です」

 アネマスの問いに、悠斗は二つ返事で了解した。

「あと、巨神用の剣ですが、父に話したところ、任せろと言われました」

 そこでエンペリは苦笑いした。

「サイズを測りたいので、一度、遺跡に行きたいと言っていたのですが?」

 そして、お伺いを立てる。

「許可しよう」

 アネマスは快諾した。

 最後に、毎日、この時間に定例会議をすることを決めて、今日の会議は終了した。

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