あっと驚く数秒読書

一人暮らし

私は尾野未悠。大学に入学し、念願の一人暮らしを始めた。

今は夜。夕飯を食べ風呂に入り、メールチェックをする。友達からメールが来ていたので、適当に返信しておく。SNSには興味がない方だ。

やることもおわりテレビを見ていると、突然テレビの電源が切れた。

「えっ」

テレビだけでなく、部屋の明かりがすべて消えている。

カサ…カサ…

「な、何⁉」

幽霊は信じていないが、そういうたぐいのものが起きているとしか思えない。

突然体が動かなくなった。金縛り？何？

暫くその状態のままだった。

「ああっ」

カサカサという音が鳴り終え、金縛りのような物も解けた。

「ああ、怖かったね…。」

「うん、怖かった。」

「何だったんだろう？」

「さあ…。」

ほどなくして電気がついた。

そういえば…

「あれ？今の声って何？」