最後の定期運用は、大阪~新潟間を結んだ「急行きたぐに」だったと記憶していますが、その廃止からも今年で10年。今は鉄道博物館で保存された姿しか見れない、伝説の電車、583系に、令和の時代に乗車して終点を目指している感覚になりました。故西村京太郎先生の作品でもそうですが、今はなき特急列車を舞台にした作品は、こうして読み進めていけば乗車を追体験できることが、良いところです。皆さんも、与方さんの作品を読んで、一昔前の旅に出てみませんか。
新幹線が通る前の、懐かしい時代の寝台電車の旅を味わえます。食堂車の様子、電車から降りた後の喫茶店でのモーニングの味わいも格別です。擬似旅をお楽しみください。