【朗報?】社会人は一日6分しか勉強しない

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

【朗報?】社会人は一日6分しか勉強しない

社会人は1日6分しか勉強しないと聞いた時、恥ずかしながら私はショックより喜びが勝りました。

本記事では勉強しない日本の社会人とその理由。

そしてこれが悲報ではなく、大チャンスである朗報とした理由を書いてます。


勤勉な日本人?

日本人は勤勉と言われます。

明治後期から現れはじめたアイデンティティらしいですが、果たして今の日本人は本当に勤勉なのでしょうか?


勤勉=仕事や勉強などに一生懸命に励むことやその様子


だそうです。

労働時間でいえば日本は世界28位(2021年集計)

ここ5年で100時間以上減少。

サビ残や短時間労働も含まれるため実情と異なる部分もありますが、コロナの影響もあったので、減少していることは間違いないでしょう。

うーん、微妙なところ。


では本題の勉強について世界の平均と比べてみましょう

(※下記は短期高等教育機関への入学者割合であり、勉強時間とイコールではないことにご留意ください)


OECD(経済協力開発機構)における25歳以上の短期高等機関への入学者の割合(2014年)

スウェーデン 54.2%

ニュージーランド 53.7%

ドイツ 46.3%

ノルウェー 40.8%

オランダ 39.7%

アイルランド 39.7%

スロベニア 36.3%

ポーランド 34.1%

チリ 32.0%

アメリカ 30.1%

トルコ 27.1%

スロバキア 22.2%

チェコ 15.4%

オーストリア 15.4%

メキシコ 7.1%

ルクセンブルク 5.0%

★日本 4.6%


OECD平均 37.4%



べ、勉強してねぇ!

時間にすると一人あたりわずか6分!

日本人、もっと勉強しろー!



なんて言う人がいますね。

結論から言うとそれは厳しそうです。


よくよく海外と日本を比較して、摸倣するべきだと言う人がおりますが、歴史や文化が違うので、安易に当てはめることはできません。


キリスト教徒は世界で約25億人、先進国はキリスト教国家が多い。

だから日本人もキリスト教を信じよう!

・・・無理ですよね?


キリスト教が悪いということではなく、単純に文化や歴史が違うから、受け入れにくいという必然の話です。

日本人が勉強しないことにも、ちゃんと理由があるはずです。


なぜ社会人の勉強時間が少ないのか

まず、先に挙げた6分という勉強時間。

これはあくまで平均であり、実は9割方の人は勉強時間ゼロです。

司法試験、公務員試験、各種資格などなど。

これらを学ぶ人の時間が無勉強の人に均されて、結果一人当たり6分です。


つまり実際はほとんどの人が無勉強。

なぜ日本人は勉強しないのか・・・


こういう時は逆に考えてみましょう。

日本の社会人は勉強していないが、社会は破綻していない。

日本国民は問題なく生活できている。

つまりこ、これまで勉強する必然性がなかったということです。


アメリカを例に挙げましょう。(アメリカもOECDの平均以下だけど、日本よりはずっと上)


アメリカでは大学を卒業することが難しい

日本の守られた雇用体系に比べると、クビやレイオフの可能性も高い

能力主義であるため、終身雇用や年功序列の概念も薄い


つまり入学・入社後に努力しなければならない社会構造になっているということ。

常にスキルアップし続ければならない環境に置かれています。


反面、日本人は入学すること、入社すること自体が目的でありゴールと化している感があります。

内定決まった! 良かった良かった。

大手企業に入れた、安泰コース決定!


終身雇用と年功序列が根付いていた日本では、社会に出た後の勉強の必要性が弱かったんですね。


これはほんの一例です。

実際はもっと複雑な理由が絡み合ってると思います。

先に挙げたアメリカのシステムもステレオタイプ的なところがあり、一律に全てが正しいとは言い切れません。(東大だって卒業は難しいし)


言いたいことは、例え海外で良さそうに見える物事やシステムがあったとして、それをそのまま日本に取り込めるかというと簡単ではないのです、


例としてフランスでは年金受給の年齢引き上げに伴い、100万人規模のデモが発生しました。

反して日本人はだんまりです。受給年齢引き上げにしろ増税にしろ、SNSで文句を言うくらいで大規模なデモや暴動は起こりません。

もっと海外を見習い、国民の意志を見せつけるべきだという意見を聞きます。


これは確かに一理あります。

日本人はもう少し意見を主張した方が良いと思う節もあります。

けれど海外ではフーリガンをはじめ、試合結果などの娯楽にすら暴動が起きてしまう負の面も併せ持ちます。

これらは表裏一体であり、仮に日本人が暴動やデモを起こす集団となったなら、社会のルールを守る国民性、被災時でも律義に順序を守る道徳心が、少なからず損なわれることは覚悟しなければなりません。


日本は島国で閉鎖的で、国土も狭くお隣さん文化があり、支え合いという良い面もあれば、規律に従わない異端をつま弾きにする国民性があります。

ゆえに世間体を非常に気にする国民で、芸能人の恋愛沙汰にすら干渉する。


日本のマスコミの報道はスキャンダルやゴシップの割合が30%超と他国より異常に高いのも、個人の自由を尊重する国々とは違った、気にしいな日本人ならではの傾向でしょう。


そんな国民性の日本人、一日の勉強時間は僅か6分。

これはとても少ないです。

何故なら先に挙げたように、日本は勉強時間が少なくても問題なく生きられる社会だったからです。


勉強しない国民性は今後改善されるかと問われると、確かにAIの発展により仕事が奪われる危機感から、専門性を学ばなければというモチベーションは高くなるだろうと予測できます。

ですが…


・イーロンマスクのTwitter大量解雇において、Twitterジャパンは日本の法律に守られてた。

・未だに紙とFAXを使うほど、先進技術の取り込みが遅い。


依然このような現状の続く日本において、勉強する必要性が迫られることは、個人的にはもう暫く時間が掛かるかと思います。


とはいえ、いつかは抗えなくなる時が必ずやってきます。

AIに任せられない専門性を学ばざる負えない社会になることは明白です。


社会人はたった6分しか勉強しない。だから勉強しましょう。

ただし私が言う勉強しようは、日本人全体への呼びかけではなく、9割方が無勉強なんだからチャンスなんじゃね? ってことです。

今なら9割の上に容易に立てるってことです。


危機的状況になるまで社会構造は変化しませんから、今の内に学んでおけば相当のアドバンテージを持つことができる。


みんなで一緒に抜け駆けしよう!


そういう意地悪な喜びでした 笑


では何を学ぶべきかについては、近い内に別記事に書こうと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【朗報?】社会人は一日6分しか勉強しない エテルナ(旧おむすびころりん丸) @omusubimaru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ