第5話 証拠

夫のした事は危険な事だ。

とは言え、証拠が無い。


当時でさえ、証拠が無いから静観するよりなかったのだ。

何人かに相談として話したが、これと言って得策も無かった。


しかし。裁判をしてみて分かった。

証拠は無いなら作るまでだ。


プリンが云々と言う筆談形式のイメージで……


実際作れた。

客観的な信憑性の程は、人それぞれかなと思うけど。

創作でも何でもないんだから、作れて当然だ。



証拠を、作った。

息子とコピー用紙に、筆談形式で質問してみた。


息子は初めは楽しそうだった。

しかし、途中から表情が曇っていった。

でも、仕方ない。


こんな手段に出てでも、危険な事はやめさせなくてはいけない。

こんな作業、楽しい訳がない。


何で私が……悪いのは夫なのに……

何で私が……そう思った。

それでも証拠が無くては、何も始まらない……


本当。この件については慰謝料請求したい位だ。



息子との筆談形式の書面は、息子が小5の頃に作成した。

子供の筆跡箇所は、息子の筆跡だ。


現在、息子はもう中2になる。

まだシフトチェンジレバーの操作については、夫と話し合いが出来ていない……



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