異世界キャンプ!

にゃんこ3世

第1話 異世界

「どーも!今日もキャンピングカーで走りまーす!」

 友達の悠斗は録画ボタンを押し、明るい声で行った声は、少し森に響き、何匹か、取が羽ばたいた。

「今回走るのは、恐山!ホラーなシーンがあるかも!鳥肌注意!」


 ブルゥン


 エンジンが入り、道を進む。

 ガタついた道を、ただただ悠斗は撮る。

 こいつは「飽きる」という言葉さえ頭の辞書にもない。

「結構ゆれてますな。」

 悠斗はそう語った。


 パァン!


 タイヤがパンクした、予備のタイヤもない、車をおいて一旦帰ってから、タイヤを買って戻ろう。

 「あらら~パンクしちゃった?一旦帰る?」

 俺にとってこの車は愛車、おいて変えることもできればしたくない。

 熊やら鹿やらにフルボッコにされると困る。

「俺、ここに残るわ。」

 悠斗は俺の方を向かず、前を向いていった。

「じゃぁ、よろしく。」




 俺は家に帰り、水を少し持ち出し、予備のタイヤを2個もって恐山に向かった。

「あいつ、ちゃんと見守れてるかな...。」

 少し急いで恐山に向かった。




ザッザッ


 水、予備のタイヤを持ち、息切れしながらようやく、恐山についた。

「おい、悠斗、タイヤ持ってきたぞ。」

(あれ、)

(おかしいな、車には悠斗がいたはず...。)

 走れないので大股で歩いた。

 

ガンッ!


「!」

 車になにかぶつかった音がした。

 悠斗、なんかやらかしたか?

 




 ようやく車のある位置までついた。

 「!」

 車になにかぶつかった音。

 それは、




『熊が車に攻撃した音だ』



 それだけじゃない、悠斗が...悠斗が、



『死んでいる。」




++




「は...?な、んんかのドッキリだよな...はは...。」

 動けない、体中震えてもろに動けない。


 ボトッ


 持ってきたものが全て落ちた。

 死ぬ、音がこっちから聞こえてきたということは、熊も気づく。

 形態は車の中だ、携帯で連絡は取れない。

 のしのしと熊が近づいてくる。

「!」

 ようやく俺の体が動くようになった。

 熊がどんどんスピードを上げ、近づいてくる。

 俺は熊から逃げた。

 木々をギリギリで避けながら坂道なら行かず、最短ルートを探しまくった。

 ただ、追い込まれた落ちれば死ぬような段差に追い込まれ、逃げる方法を探した。

 下には木の葉があるが、アニメみたく衝撃は吸収してくれるわけではない。

「なら、熊に殺されるより、飛び降りて自殺したほうがいいよな。」

 俺は飛び降りた。


 ガンッ


 頭から落ちた。

 (おえ、気持ち悪っ。)

 目の前が真っ暗になった。

 死んだな。

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