第2話 幼女になりました+α 新暦368年

シルキーsaido



皆さんこんにちは


新種のウイルスが流行っているこのご時世、皆様どうお過ごしでしょうか


俺....いや私でいこう

私は今異世界で幼女しております


突然の事で何を言っているんだと言う人もいるでしょうがまぁ聞いてください


私、今から10年前にこの世界に転生したのですが、何故なのか分かりませんが


幼女になってしまったんですよ。何ででしょうね(すっとぼけ)


百歩譲って幼女になるのはいいですけど(よくない)


この羽と触覚はなんですかねぇ


見た目は白いふわふわした羽に茶色い櫛のような触覚が頭についていて髪の毛は白

い(目は黒いけど)


あれこれ見た目的に蚕じゃね?

絶対前世で可愛がっていた蚕じゃん

と思っていたが前世で存在していた蚕のように口がないわけでも短命でもなかったのでただの蚕がモデルの種族だろうと割り切っているのだけど

「シルキーちゃん、大丈夫かい? 」

 いえ、大丈夫ですと返事をする。

ちなみにシルキーちゃんとは私の容姿がシルクのような手触りの白い髪を白い肌をしていたからシルキーと呼ばれることからこの名がつけてくれた。

いい名前だろう?実際気に入ってる。 ちなみにこの名前をくれたお爺ちゃんは一週間に死んじゃったから、今は私がおばあちゃんを支えてる。

もうちょっと生きていたらなぁ....もったいないなぁ

「そうだ、編み物をしてみるかい? 」

 と編み物を勧められた

「編み物ですか?」

前世では編み物なんてやったことないだけど大丈夫かなぁ

「そうそう、シルキーちゃんなら上手くできるはずだから大丈夫よ♪ 」

そんなもんですかね?

でもまぁやってみますか

「それじゃぁ、道具を取ってくるからね」

「はい、お願いしますね」


「そうそう、シルキーちゃんはなんの色が好きかい? 」


「私ですか? 私は赤と白ですかね」

前世で赤と白のマフラーを妹に貰ったのが思い出に残っているからです

妹かわいかったなぁ。今は会えないけど

「そうかい、じゃあ赤と白で編もうかねぇ」

そうですね!そうしましょう!

そういってお婆ちゃんが取り出してきたのは編み物をする為のかぎ針と毛糸だった毛糸玉の色は赤と白で毛糸玉を入れた籠を私の前に置く

そしてお婆ちゃんはかぎ針に毛糸をかけて交差させるように編み始めた

「ほら、此処をこうして交差させて編むんだよ? 」

と言いながら編んでいくお婆ちゃんを見てすごいと思ってしまう

「はい、お婆ちゃん」

 こうですか?とお婆ちゃんに見せるとお婆ちゃんは

「そうそう、そうやって編んでいくんだよ」

 と微笑ましい物を見るように優しい顔をしていた

「シルキーちゃんは編み物が上手だねぇ」

 そうお婆ちゃんが褒めてくれるが私はまだまだだと思ってしまう。

「そうでしょうか、まだまだお婆ちゃんの様には出来ないですよ」

 まだまだ手伝ってもらってますし

「そんなことないわ、おばちゃんがおばちゃんのお母さんに教わり始めた時はてんでダメだったからねぇ」

 

「そうなんですか、こんなに上手なのに...」

いたら、隣からドタッと何かが倒れたような音がした。

音の方向にはおばあちゃんが座っていたがおばあちゃんの姿は見えない。

椅子の下で苦しそうに胸を押さえながらうずくまるアルカおばあちゃん

「おばあちゃん!?大丈夫!?」


「シルキー...ちゃん...ごめんね...一緒にいてあげられなくて...おばあちゃんはもう...駄目みたい....」



どうして…




























「..........いやな夢.....」

まさかお婆ちゃんが死んだときの事を夢として思い出すなんて...

あの時はまだ私は子供で何もできなかった....ただお婆ちゃんが死ぬのを見ていることしか出来なかった....死因は体内にある魔力が暴走したことにより心臓が止まった為死亡と町の医者に診断された。


扉を叩く音が聞こえてきた

「誰か、来たみたい。こんな所に来るなんて、物好きもいたものだ。」

つづく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る