第26話
ダイオウイカの卵に種付けは何度試しても成功出来ず、無駄になった俺の子種は魚の餌になった。
というか、めっちゃ子種に魚が群がってんだけど。そんなに美味しいのか?それなら適度に餌やりしてやるか。
ぬめりが分泌される名前の知らない海藻をオナホ代わりに自家発電する日常が追加された。
今世で初めての自家発電になった。前世では欠かせないルーチンだったのにな。
"…はや、く…み、つけろ…"
"こ、の女、あのひ…に、おい…る"
"さ…せ、なん…"
最近、不定形達の思念?が更に不鮮明になって来た。何か探してる?件のバケモノのか?
…流石に、察しの悪い俺でもなんとなく分かるけどバケモノ達の探し物って十中八九俺だよなぁ。バカ女の言葉を思い出すと日本とその周辺国からバケモノが現れたってことだから日本で俺が関係していること、俺を探す何かは明確に分からないが脱出した後に覚えてることは確か…日本の男達にクーデターを起こされた日本の女達&陰陽連達、日本各地でむちゃくちゃやった尻拭いを俺にさせようと封印されていた場所まで辿り着くも俺は既に脱出済み。その後、むちゃくちゃし過ぎたせいで日本が滅びる手前。あと、昭和天皇が存在していなかったとか。
何十年も前の事なのに、未だに俺を探してる?俺が不老不死だってことを知っているというか、そういう記録残ってそうだな。それを信じてバケモノ作って世界各地で大捜索してるとか?アホかと思う。
もし、目的が俺の種馬なら今世界人口を大幅に削ってどうするんだと思う。…いや、人口減っても俺が居れば解決すると思っている?俺、精力が半端ないし種馬として最優だけど女居ないと無理だぞ。しかも、男生まれにくいし。
まさか、残ってる記録に誤りが記載されている?やべぇな。男しかいない世界とか地獄だぞ。俺なら女しかいない世界に男一人は俺だけ、ならパラダイスなのに。
…このまま、デストピ世界になるまで海中生活を謳歌するか。
ららら〜、お〜れは〜う〜みのおっ〜(激音痴)
あ、ちょ!ダイオウイカ!邪魔すんな!どっつくな!触腕で抱き締めるな!何処に連れて行くつもりだ?おいおい、止まれよ。まさか、子イカちゃんの触腕で自家発電したことをまだ怒ってる?ねぇ、だんまりはダメだよ。話し合おうぜ。ねぇ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます