第25話

光のない闇に辿り着いて、どのくらい経ったんだろうか?共に海底深くまで沈んだ檻は質が良くなかったのか錆びてボロボロに崩れてしまった。時折、ダイオウイカに絡まれるが海底は静かで落ち着く。変な魚はいるが平和だ。


あの後、ソマリアの奴らがどうなったかは不定形達の情報でなんとなく知っている。


消息不明になったバカ女の組織の連中が中国や日本にいるバケモノ?を豪華客船に乗せてソマリアまで運んで放流したらしい。多分、ソマリアでバカ女が殺された腹いせだろうな。で、バケモノ達に女も男も関係なく平等に殺されたらしい。これらは、軍関係の情報っぽい。


次に、バケモノ達は何かを探してるらしい。その何かは海にあるのでは?その理由は海辺に必ず戻ってくるらしい。だけど、泳げないのか海に入ろうとはしないらしい。


バケモノの正体は不明。だが、人間の女の姿をしているらしい。ゾンビか?と思ったが動きは素早いらしく製薬会社製の殺人ウイルスの可能性があると俺は思っている。


今も大陸では防衛戦が繰り広げられているらしい。頑張れ〜


ここまでの情報を元に、俺は海底に引きこもりことを選択した。


どうせ、地上に出てもまた愛した女も子供も殺されるんだ。あんな気持ちになるくらいなら最初からそういうことをしなきゃ良いんだ。


ちなみに、女海賊達は男達のおもちゃにされ薬漬け後にサメの餌になったのが最期らしい。狂ったように笑いながらサメに食われていたらしい。


正直、同情は出来ないかな。そうなることを選んだのは女海賊達だから。俺じゃなくアイツらを選んで、そういう死に方をしても文句はないだろう。俺と子供達を見捨てたんだから。自分らは見捨てないでくれなんて言った癖に俺らは見捨て良いのかよ。


…もう、過去のことだ。忘れよう。


また、ダイオウイカが絡んできた。嘴でハミハミするのは可愛いから許せちゃう。色々と。


…コイツらの卵に俺の種ってくっ付くか試してみたいな。おいおい、逃げるなよ〜?先っぽだけ!え、先っぽ入れたらダメ?

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