　夕方、急に腹痛がひどくなった。

　寝ても覚めても腹痛い。

　トイレに行って、そのまま台所に行くとクオンがいたので「めちゃおなか痛いねん」と訴えてみた。

　返事、なし。

　クオンは自治会のお仕事中だった。

　会計をまとめている。

　そりゃ腹痛いと言われて返事している場合ではないだろう。

　むしろ集中している時に話しかけたわたしが悪い。

　しかし、いつも何か話しかけると何かしらの反応をしてくれるクオンが無言というのはちょっと悲しかった。

　同時に、忙しい父親のいる家族ってこんな感じなんだろうなぁと実感して、今後の創作の参考になりそうだ、とか思ってしまった。

　腹痛いときでもわたしは趣味には思考を割けるらしい。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい