本編
「浴室で滑ったらしいわよ。」
病院のベッドに横たわっている私にも聞こえる声で看護師たちは話している。
「あの日のことを知らなかったのなら驚かないわけないですよね。」
あの日、私の住んでいる地域では水道から水の代わりにトマトジュースが出るというイベントがあった。
私はそのことを忘れてお風呂を沸かしていたのだ。
「けど、そんな日に空き巣なんて犯人も運がなかったわよね。」
その日、私の家には空き巣が入っていた。
お風呂場近くの窓だけ鍵をかけ忘れていたのだ。
そして、イベントのことを知らなかった犯人は驚いて大声をあげたのだ。
「その犯人も運が悪いけど患者さんもかなり運が悪いですよね。」
犯人の大声を聞いてリビングでくつろいでいた私は風呂場に向かい、風呂場のトマトジュースを血の池と勘違いし、警察に通報したのだ。
「犯人が滑ったのに巻き込まれるなんてねぇ」
犯人は逃げようとし、そしてトマトジュースで足を滑って、それに私は巻き込まれて頭を打ち、私は入院することになった。
トマトのお風呂 ミンイチ @DoTK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます