第22話 %

「僕の能力は《全知×全Know》だ」




 議論が始まった途端青月十三月がそう告げたのを、生流琉は信じられない心地で聞いた。

 

 時に、生流琉死殺が選んだ補助能力は《能力ガチャ(改)》である。

 理由は非常にシンプルなものがいくつか混ざり合っており、その中でも大きい比重を占めていたのが、『ネオ・ラグナロク』に《能力ガチャ》という能力が登場するから、というものである。補助能力《能力ガチャ(改)》の(改)は、つまり原作のオマージュ要素だったのだ。

 《能力ガチャ》は『ネオ・ラグナロク』第八章の主人公の能力。

 そして、その主人公は、生流琉の推しキャラの一人でもあった。

 だから個室に転送された瞬間、殆ど反射で『投票箱』から《能力ガチャ(改)》を選択した生流琉──HN:キルキルは、その後少しして「しまった!」と声を出した。


(《アイテル》を選択して、まるさんと連絡を取るべきだったかもしれませんわ!?)


 後悔は先に立たず、一度選択した補助能力は取り消せないらしい。《アイテル》や《ラグナ記録》などは取得した瞬間から使用可能なのだから、当然と言えば当然である。


(申し訳ありませんわ、まるさん。私、まるさんを勝たせると決めましたのに──!)


 だが、過ぎてしまったことは仕方がない。


(せめてまるさんの足を引っ張らず、出来る限りのサポートを! この◯という特殊ルール、私が何か考えて行動したところで全部裏目になる気しかしませんわ! それなら、まるさんのしたいことを、とにかく察して応援しましょう!)


 それこそが、生流琉の行動方針だったのだ。

 

「もっと上手くやれたら良かったのに、結局こうなってしまったね」


 協力者の意を察して、あらゆる意見に賛同してきた。全ては勝たせるために、しかし──勝たせようとする相手が勝利を諦めた時、何が出来るのだろうか。


「そしてすまないが、勝負は終わりさ」


 事前に決めていた合言葉は互いに口にしていなかったが、生流琉は既に、参加者の誰が『まるさん』であるかを確信していた。何故なら、相手は顔も名前も知らないとは言え、『ヴァルハラにようこそ』の常連なのだ──絶対に『ネオ・ラグナロク』の読者であるはずなのである。


(青月さん──いえ、まるさん。そんな、ご家族は!?)


 『ネオ・ラグナロク』の世界観では、死者蘇生が良い結果になることはない。しかし青月はそんな事は承知の上で尚、それを願うと決めたはずなのである。だからこそ生流琉は、自身の願いを低俗なものと切り捨てて、青月を勝たせると決めたのだ。

 だというのに、その青月が諦めを口にした。


「これから、全能力の内訳を暴露するよ」


 そしてそのまま──全てを終わらせる告発を行った。

 

① 《罰》 → 赤糸工夫

② 《コールドゲーム》 → 雄々原色々女

③ 《?劦品》 → 生流琉死殺

④ 《自在防御壁》 → 影木無子

⑤ 《◯》 → ハニータルト・バターアップル

⑥ 《全知×全Know》 → 青月十三月

 

「──以上だ。何か間違いはあるかな?」


 生流琉は、自分の手の平に目を落とす。




生流琉死殺 能力名:《焱劦品》

      優先度:③

      能力内容:一度でも手で触れたものを好きなタイミングで発火できる。

           ただし三回まで。

 



 間違いは無かった。それだけに、何かの間違いだと思いたかった。


「てめぇ、何のつもりだ!」


 当然──声を荒げ立ち上がる赤糸に、青月は冷たい視線を投げる。


「何って、言ったよね。僕は君にだけは勝たせないって。その為の最終手段がこれさ」


 唖然としていた雄々原が「──そうか」と、ようやく呟く。


「君は、9回目に『G』が開かれたらこうすると、決めていたのか」


 この能力内容を知っている相手に、いつでも雷を落とすことができる。

 冗談のようなテキストだった、非常に強力な能力である。しかし◯というルールの都合上、相応に発動条件を満たすのは厳しいはずだ。何故なら『◎で自分から能力内容を公表する』という手段を、最終投票という要素によって取ることができなくなっていたのだから。


「8回目以前にこの能力内容が公開されても駄目。能力内容が弱いから開ける必要がないと判断した⑤の『Q』や⑥の『R』とは逆に──ただちに『M』がオープンされただろう」


 雄々原は怒りに震える赤糸を見据え、戦慄した。特攻服の少女は──恐らく運が良かったのではない、強かに議論を誘導し、調整したのだ。9回目に『G』が開くように。


「高いハードルを越えただけのことはある。確かに、赤糸君の能力に対して勝ち目が殆ど消失したと──私も『G』の結果を見て思った」


「ふざけやがって!」


 赤糸は今にも青月に襲い掛かりそうな程だったが、青月は涼しい顔をして雄々原に答える。


「『殆ど』ということは、雄々原君は本当に《能力ガチャ(改)》を選択していたんだね。素足で触れたものを凍らせる能力じゃ、『絶対に』と勝てないはずだ」


 めくられていない能力内容までもが明かされた。雄々原の体から、フッと力が抜ける。


「──そうか、本当にこれで終わりなのだな」


 《全知×全Know》に告発という最終手段があることに気付いた段階から、雄々原はそれが行われる場合を想定していた。だから雄々原は努めて穏やかに、全てを諦める素振りを見せた。


「しかし青月君、《全知×全Know》の君だって、補助能力では《能力ガチャ(改)》を選択したはずだ。君も『絶対に』ではなく『殆ど』だったのだろう? 《罰》を打ち破り得る第二の能力を引き当てられた可能性は、僅かであろうともあったはずだ」


 青月は言葉では何も答えなかったが、小さく頷いた。


「それでも、君は全てを台無しにする選択肢を取った。つまり──天秤に掛けたのだね、己の中で怒りの暴露と、僅かな可能性を追う沈黙とを。うむ、ならば私は、君の決断を尊重しよう。ゲームは終わりだ。最終投票、私は青月君の提示した内訳を信じ、この通りに投票することを宣言する」


 雄々原は眼鏡をキリッとさせながら宣言する。しかし、生流琉は迷っていた。

 赤糸のように怒りを振りかざすことも、雄々原のように潔く白旗を上げることもできず、ただ裏切られたかのような喪失感だけが胸に去来していた。

 

「──いいえ、嘘ね」


 そんな中、長く口を閉ざしてきた影木が雄々原を指して、言った。


「む?」


「最終投票では、各優先度と参加者の組み合わせを予想して提出する」


「──ふむ」


「この投票の肝は、同じ数字は二つ入れられないことと、空欄では提出できないこと

──だからもし、ある参加者が内訳を完全に知り得たとしても、その参加者にとってのベストは『正しい内訳』を提出することとではないのよ。つまり最終投票でのベストは、自分と自分以外の一名の位置を入れ替えた内訳を提出すること──この入れ替わりを、スイッチとでも呼びましょうか。皆、薄々気付いていることよね」


 そして現状のように内訳が公表されてしまっていても、仮に全員がスイッチを実行した場合、結局、提出された最終投票全てに少しずつ嘘が紛れ込むことになる。


(スイッチ! そういうのもありますのね)


 生流琉はその仕組みに気付いておらず、素直に驚いた。それは彼女が鈍いという単純な理由からではなく、そもそも途中からは勝つ気が失せていたが為に、深く考えていなかったからだ。


「このスイッチのポイントは、位置が入れ替わった自分との相手の計二人に、実際の内訳とは違う、偽の票が入ることにある。最終投票は過半数の4票獲得で脱落するわ。これを言い換えると──自分を含めて3つの偽票が集まれば脱落しない、ということ。〇は、偽票を2つ以上集めるゲームなのよ。つまり自分が誰かとスイッチした上で、2人からスイッチの相手に選ばれた場合、その人は全員に能力が知られているにも拘らず、決戦に進むことが出来る」


 影木は指を折りながら解説する。表情は──どこか冷たい、仮面のような微笑。


「勿論、誰が誰とスイッチするかは基本的に各々の判断になるわ。けどこのスイッチゲーム、参加者はなるべくスイッチの相手に選ばれたい一方で、自分のスイッチ相手にはなるべく他の人から選ばれて欲しくないわ。スイッチ先として人気が集中した人だけが脱落を回避できる。自分はあわよくば決戦に進みたいけれど、相手には進ませたくない──だからイイメちゃんの今のあざとい諦め演技は、『私はスイッチに気付いてないから、スイッチの相手に選んでも問題無いですよ』──というアピールだと思うのだけど、どうかしら?」


「──全て見抜かれた以上は、認める他ないか」


 雄々原は決して諦めていなかった。

 自身の優先度が明かされてしまった今も、僅かな勝利の可能性を目指していたのだ。


「しかし、君も残酷だな。私を暴いて何になる? 影木君にメリットがあるのかね?」


「ごめんなさいね、イイメちゃん。私は位置の入れ替え──つまりスイッチについて語りたかっただけなの。丁度いいところにいたから使わせてもらったのよ。言ったでしょう、私も人の嘘が解るって。あれは警告のつもりだったのだけど、結局、嘘を吐かれてしまったから」


「うーむ、嘘と言うほどの──」


 雄々原はそこで、言葉を止めた。影木の視線の先は、自分ではないと気付いたのだ。

 この場で暴かれるのは、雄々原ではない。


「──ジュウちゃんの言った内訳には嘘がある」

 

「最初に変だと、思ったのは最初の事件の時。クフちゃんが参加者の手の平を無理矢理見ようとして、結果的にジュウちゃんを気絶までさせてしまった暴力事件。ね、イイメちゃん。あの時突き飛ばされたでしょう?」


「うむ、青月君に向かっていく道すがら、邪魔だったのだろうか、壁にこうドンと」

 もう数時間は前の出来事だったが、雄々原には確かにその記憶が残っていた。


「けど、クフちゃんは『ジュウちゃんのことは忘れていた』──みたいなことをその後で言っていたの。それじゃ、ジュウちゃんをジュウちゃんだと知った上で狙った訳や無いってことになる。ね、だったら別に、手の中を覗く相手はイイメちゃんでも良かったでしょう?」


「! ああ、確かにそうだ」


(言われてみれば。赤糸君の暴走が誰かの能力を見てやろうとしての行動だったのなら、近くにいた私で良かったはずだ。だが現実は──私は突き飛ばされ、赤糸君は青月君に接触した)


 考え込み始めた雄々原を見て、青月は呆れたように肩を竦めた。


「何を疑っているのか、それとも狙っているのか知らないけど、それは赤糸君が弱そうな相手だけを狙うような人になり果ててしまった、と言うことで説明できるんじゃないかな? ほら、雄々原さんは一見凛としていて、僕よりしっかりしている」


「そうだとしても変ね、ほら──席順を見て」


 青月は言われるままに円卓を右から左へ順番に眺めていった。

 雄々原、赤糸、タルト、影木、そして生流琉という並びで輪になっている。


「クフちゃんの隣にはタルトちゃんがいる。本当に弱そうな人を狙うなら──ふふ、見た目は可愛らしいタルトちゃんを選ぶはずでしょう」


 タルトは宣言通り喋らなかったが、とても不機嫌そうな顔をした。

 つまり、赤糸は近くに居る相手でも、弱そうな相手でもなく、青月十三月という特定の相手を選んで事件を起こした、という可能性が高いのだ。だが、赤糸は青月のことを誰だかわからないまま事件を起こしたと、自ら語った。


「ふむ、赤糸君が青月君を狙った不自然さは納得した。しかし、それをどう説明するのだね?」


「さっきのイイメちゃんと同じ」


 潔く諦めた風に見せることでスイッチする先として安全だと知らしめる、それと同じ。

 即ち──他者へのアピールである。


「『二人の間には確執が生まれました、昔の情なんてありません』──それを、クフちゃんは僕等に見せつけたかったの。気絶までさせてしまったのは想定外やったはずよ。けどね──仲が悪いと見せ掛けたかったってことは、本当は仲がいいってこと」


(喧嘩するほど──ということではないか)


 雄々原はふむ、と眼鏡に手を添えて思考する。


(思い返せば私にも疑問はあった。現在、青月君は変わった赤糸君に対し怒りを抱いている様で、今もそれを理由に告発を行っている状態だ。だが開始前に見せた赤糸君への感情は、どちらかといえば失望に近かった印象がある。──前者の『怒り』は演技、ということなのか?)


「◯開始前に、まずクフちゃんがジュウちゃんに絡んで仲の悪さをアピールする。この時点では、ジュウちゃんも騙されていたようね。けれど◯が始まってからは、クフちゃんとジュウちゃんは《アイテル》で内通し、協力者になった」


「馬鹿馬鹿しいね、身に覚えもない」


 青月は不快そうに首を振る。


「それに、その理論は客観的にも通らないよ。あの一件はクソラグくんからルール説明がある前だった。ところが聞いていれば、まるで赤糸君が全てを解った上で見せかけたかの様な言い草じゃないか。『知る』という行為の不可逆性に惑わされて、君は『知らなかった過去』を忘れているね」


「それは──」


「わかった、《全知×全Know》か!」


 雄々原がはっと叫んだ。


「赤糸君が《全知×全Know》の能力者だとすれば。◎に転送された時、大量の情報が与えられたはず。◯、補助能力の《アイテル》、最終投票──そして、久々に再会した幼馴染がこの場にいるということを知った。故に、この計画を思いついた!」


「──つまり、どういうことですの?」


 生流琉の疑問に、興奮した様子で雄々原返した。


「逆なのだよ。真相は、赤糸君が《全知×全Know》で青月君が《罰》。二人はスイッチしていたのだ。《罰》の青月君が《全知×全Know》を騙り、①と⑥の能力者だけを入れ替えた内訳を告発した! もし、私達がこの告発を真に受けて最終投票に挑んだ場合、決戦に進むのは──彼女達二人になる」



 

① 《罰》 → 青月十三月

② 《コールドゲーム》 → 雄々原色々女

③ 《焱劦品》 → 生流琉死殺

④ 《自在防御壁》 → 影木無子

⑤ 《◯》 → ハニータルト・バターアップル

⑥ 《全知×全Know》 → 赤糸工夫




「あら、言われちゃった。でもその通り、クフちゃんとジュウちゃんは事件の後、補助能力《アイテル》を通じて、協力関係になった。だけどクフちゃんはその前から──クソラグくんの説明よりも前から、これから行われるのが能力を使ったバトルではなく、それを探り合う話し合いだと知っていたの。《アイテル》の存在もね。だから、あんな茶番を仕掛けられた」


 影木は淡々と告げる。


「事件は◎に転送されてからすぐに起こったわ。だから、全てを知っていたクフちゃんも、そう深く考えて行動出来た訳じゃないと思うの。案外、この『嘘告発作戦』は後付けだった可能性もあるわね。後々自分の行動から今回の計画を組み立てた部分もあるでしょう。けれど、クフちゃんの念頭にあったのは《アイテル》での内通──ジュウちゃんと組むことだけは、最初から決めていた」


「──ああ、そうだ。その通りだ」すると呆気なく、赤糸はそう自白した。


「悪ぃな、バレたなら仕方がねえ。諦めようぜ、ジュウちゃん」


 その表情からは、先程までの怒りが嘘のように引いていた。


「──そうか! 違う、これは赤糸君と影木君が組んで罠だ!」


 瞬間、青月は立ち上がり、必死の形相にテーブルを見渡す。


「今の話に何の証拠もないってことは、まず言うまでもないよね? そして考えてみてくれ、仮にこれが真実だった証明できたとして影木君に何の得がある! 僕の内訳の真偽に関わらず、彼の能力は暴かれている、脱落するんだ。だから何故こんなことをするのか疑問だったけど、気付いたよ。赤糸君を本当に勝たせようとしている協力者は影木君だ!」


「だが、赤糸君は自白した様だが?」


「彼の立場になって考えてみなよ、赤糸君にとっては、さっきまで脱落確定だった状況が、影木君の間違った推理によって覆りそうという状況だ。僕の内訳は本当なのに、彼の能力は本当に①の《罰》なのに! このままこの話が信用されれば⑥と投票される──認めて得しかない状況なんだよ」


「ふふ、私が赤糸君を勝たせたいって、無理がないかしら?」


「それこそ元々知り合いなんだろう。君だって赤糸君が僕を勝たせようとしている前提で話をしたんだ。だってそうだろう? 君の話だと、僕と赤糸君が決戦に進んだ後、勝つのは僕じゃないか。赤糸君はそれを承知の上で僕と協力していることになるよね。誰かを無条件に勝たせようとしている参加者の存在がおかしいとは言わせないよ」


(筋は、通っているか)


 影木の話に完全に納得しかけていた雄々原は、一旦心でブレーキを踏む。

 これは、むしろ赤糸が否定した方が、影木の主張が正しいことになり話は早かったのだ。実に入り組んでいる──本当に赤糸が青月の協力者であるならば、咄嗟にそこまで思考を回し、敢えて影木に賛同したことになる。

 思い返せば、影木の話は印象を根拠にしたものに過ぎない、確かに『そういう可能性もある』という以上の話ではなかった。信じがたい話だが、『赤糸と青月が協力している疑惑』は、影木が雄々原を勝たせるために捏造したストーリーである可能性も、完全には否定できなかった。


(過去の言動と矛盾するのはどちらだ? ああ──こういう時のための《ラグナ記録》なのか)


 数時間に及ぶ話し合いの詳細は、記憶力も思考力もある方である雄々原にとっても──もう思い返すことは難しくなっていた。


「お願いだ、信じてくれ。失われた友情に決着をつける為に、何もかもを諦めて、ゲームを投げ捨ててまで、告発したのに! それを利用された挙句に、赤糸君が勝つなんて決着、僕は納得できない!」


 青月の目には再び涙が浮かんでいた。

 そしてその涙が、一人の決意を強く固め、動かした。


「私は、信じますわ。青月さんを──いえ、まるさんを」


 生流琉が力強く宣言する。


「『まるさん』?」と雄々原が尋ねると、生流琉は頷いた。


 そして「残り10分ロク!」という声を合図に、生流琉は語り始めた。


「私は、『ヴァルハラにようこそ』というファンサイトを運営していますの! そして、先日そこのチャット欄で──」

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