運勢が上がった時

おもながゆりこ

第1話

私には自分の運勢が音を立てて上がった瞬間があります。

それは口角が上がった瞬間です。


皆さん、鏡に向かい試してみていただければ分かるのですが、

口角だけ上げようとしても決して上がりません。

一秒と持ちません。

ですがこれを自然かつ、永続的に上がる方法がたったひとつあります。


簡単です。

目が微笑むと自然に口角は上がります。


それでは目が微笑む為にはいったい何をすれば良いのかと言うと、

これも簡単です。


それは自分の周囲にいる人の美点に着目する事です。

例えば、この人は決して自慢をしない人だな、とか

この人は家族をたいせつにしている人だな、とか

この人は人を傷つけない言い回しのできる人だな、とか

この人は誰の悪口も言わないどころか、いつも誰かを褒めている人だな、とか

この人は何かあった時に、

まるで自分が悪かったような言い方をしてフォローしてくれる人だな、とか

この人はあらゆるハプニングに瞬時に神対応出来る人だな、等々。


皆さんお気付きだと思いますが、

これは学歴や職業、偏差値や家柄には一切関係ない

つまり本当にその人の人間性を見ればこそ、見えてくるものです。


その人を見た時、必ず尊敬の念が湧き起こります。

必ず目は微笑み、口角は上がり、自分の運勢も音を立てて上がります。


早速、今から始めてみて下さい!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

運勢が上がった時 おもながゆりこ @omonaga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る