第2話来夢のプロポーズ、未来の選挙

翌日


「じゃあ、パパ、ママ、斗夢、行って来ます!」


「行ってらっしゃい!」


見送る3人。

すると未来が、帽子にサングラスで


「ちょっと、行って来ます!」


「未来、何処に行く気だ?」


「ちょっと、そこ迄」


「嘘つけ~来夢の後を、着けようと

してるだろう!駄目だからな!」


「え~!」


「え~!じゃ無い!未来は選挙も近いんだから、事務所に行って、する事が沢山有るだろう?」


「そりゃ、そうだけど」


「早く支度して、行きな!」


「は~い」


すると斗夢が


「パパ、ママはパパの前では相変わらず

子供だね!」


「あ~1番手の掛かる、子供だよ!」


「斗夢君?恭介さん?」


「いや、何でも無いから、早く行きな!」


「そうだよ!ママ早く行かないと、みんなが

待ってるよ!」


「そう?」


事務所に行く未来。


「フー」


と、息を吐く恭介と斗夢。

事務所に行くと、未来党は今は第一野党だが

次の選挙の結果次第で、与党になる可能性が

大きかった。

未来は全国からの、希望者を集めては

勉強会をていた。

そして、1人1人と、面談をしていた。


「あなたが、この未来党から出馬したい

理由は?正直に言ってください」


「それは勿論、桜庭先生の政治信念に

賛同しているからです!」


「じゃあ、あなたは政治家になって何を

するの?」


こういう面談をして、立候補者を決めていた。

中には


「僕は有名になって、先生と呼ばれたい

からです!」


何て人もいた。

すると未来は


「じゃあ有名になって、先生って呼ばれたら

この未来党の、政策の元で国民の為に

働ける?」


「それは、勿論です!」


「分かりました、でも嘘をついた場合は

即、除名しますから、覚悟を決めてくださいね!」


「は、はい!分かりました!」


政治になると、厳しい未来だった。

一方、来夢は


「るりちゃん、今日は大切な話が有るんだ!」


「何?来夢君?」


「僕のお嫁さんに、なってください!

そして、ずっと側に居てください!」


「えっ?」


るりは泣き出した。


「えっ?どうしたの?るりちゃん嫌なの?」


「ううん!ずっと不安だったの、芸能界の人は、みんな綺麗し、可愛いから、いつか

来夢君も他の人の所に、行くんじゃ無いかと

思って、毎日、不安でだからビックリして

嬉しくて……ありがとう!私で良ければ

来夢君の側に、ずっと居させてくださいね」


「うん、ずっと居てね、約束するよ!」


「フフフ」


「ハハハ」


来夢は、指輪を渡して、彼女の指に

つけてあげた。

そして二人は、両親に報告して、両家の

顔合わせをする事になった。

嫁に貰う方の、桜庭家がるりの家、雨宮家に

挨拶に行く。


「桜庭です、本日は、お忙しい所を

ありがとうございます!」


恭介が挨拶をする。


「雨宮です、こちらこそ、お忙しい中

わざわざ、ありがとうございます!さぁ

どうぞ上がってください!」


そして客間に座る恭介達。

雨宮家はるりが、1人娘なので3人が座る。

みんなが座ると未来が


「え~本日は、お日柄も良く……」


と、言い出した。

ギョッとする、周りの5人。

恭介が


「未来、お見合いの仲人じゃ無いんだから

黙ってて!」


「ママ、静かにして!」


シュンとする未来。


「ハハハ、桜庭先生は国会の時と、だいぶ

イメージが違いますね!」


「は~何時もは、こんな感じです」


「いや~いいじゃ無いですか!なぁ?母さん?」


「はい、政治家の先生だから、もっと威張ってる、イメージが勝手に有ったんですけど

桜庭先生は、全然違いますね、これなら

安心して、るりを嫁がす事が出来ます!」


「いいんですか?」


恭介が、聞くと


「はい!相手が来夢さんなら、言う事無し

です!付き合いを始める時から、何か有る

度に挨拶に来てくれて、本当に素敵な

青年です!どうか家のるりをよろしく

お願いします!」


「はい!僕は何が有っても、るりさんを

一生守り、何時も笑える家庭にします!」


「来夢さん、ありがとう!」


来夢の結婚の話は、上手く行ったが

未来の選挙が有るので、選挙が終わってから

結婚式を挙げる事になった。

そして、未来の事務所には何時も、沢山の

人が出入りする。

未来も、自分の選挙が有るが、立候補者の

応援演説で、殆ど留守だった。

そして、選挙が終わると、立候補者の殆どが

当選して、未来党は与党になったのだった。

未来の応援演説の時は、人だかりが出来る

程の人気だった。

でも与党になった未来には、大きな問題が

起きていた。

与党の未来党の党首は未来。

国会で過半数以上の承認を得れば、日本初の

女性の総理大臣の誕生になる。

過半数以上は、確実だったので困った

未来は


「谷脇さん、ちょっと」


「はい!先生どうされました?」


「未来党の党首に、谷脇さんなって!」


「はぁ?」


次回に続きます。


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