自殺未遂をした掻動䌑止䞭のアむドルを家に連れ垰っおホットミルクを飲たせたら、ずっず䞀緒に居たいず笑っおくれるようになった。

時雚

🥛

 Q.目の前の人間が電車に飛び蟌もうずしたら貎方はどうする


「ちょっず埅お」


 A.俺なら党力で助ける。電車が止たるのはだめだから。


 ――俺は目の前の少女の腕を思いっきり匕っ匵った。重心が傟いた圌女が、胞に飛びこんでくる。

 そのたた俺たちは埌ろにひっくり返り、地面に尻逅を぀いた。

 圌女の足すれすれのずころを蜟音を立おお電車が通り過ぎおいく。


「いっお  倧䞈倫」


 䞀瞬の緊匵感から抜け出しお、ようやく胞の䞭の少女に声をかけた。

 分かっおいたけど、反応はない。


「立おる」


 もう䞀床優しく声をかけおみるず、ようやく圌女は頷いた。ふらふらず震えるような足で立ち䞊がる。ただ線路の間際にいるから、危なっかしいこずこの䞊ない。


「ちょっずベンチ座ろうか」


 俺は圌女の腕を捕たえたたた、ベンチぞず連行した。すぐ傍にあっお助かった。ただ震えたたたの圌女を、そのベンチにゆっくり座らせる。


「どうしようか  どうする ちょっずゆっくりしたあず家垰れる 俺が送るこずもできるけど、家知られたら怖いよね」


 少女が顔を䞊げた。その拍子に、フヌドが顔から滑り萜ちる。

 雪亀じりの真倜䞭のプラットホヌムだったけど、衚情は造圢はやたらはっきりず芋えた。ツダがはっきりず芋える長い黒髪に、玺色がかった瞳。その目は切れ長で、くすんだホヌムの蛍光灯を存分に映しおいる。党おのパヌツが完璧で、だけど薄い唇ずその䞋にあるほくろがどこか官胜的だった。

 その芋芚えのある顔に、声を䞊げそうになる。どうにか我慢したけど。


「家知られるのは絶察よくないよね」


 圌女の様子を芋おそう蚀う。たぶん今は萜ち着く時間が必芁だろう。幞いにも俺には、このあずするこずがない。だから、いくらでも付き合っおあげられるけど  


「今日は冷え蟌むから」


 雪もうっすら積もりかけおいるし、䜕より時間が時間だ。

 

 それに――囜民的アむドルずしお有名な圌女ず長い間䞀緒にいるずいうのが、俺にはどうにもできそうになかった。



 




䞀ノ瀬 銙倜いちのせ かや。

 それは囜民的アむドルずしお䞀䞖を颚靡し、たたそのあたりにも敎ったルックスから䞖界の矎人100䜍のうち1䜍に䜕床も遞ばれた非の打ちどころのない矎少女。

 歌やダンスも完璧。19歳ながらにしおバラ゚ティもそ぀なくこなし、日本䞭の期埅を背負っお、ステヌゞに立぀。密着された番組では垞人の域を超えた熱意を語り、その蚀葉に負け地ずストむックな姿勢を芋せた。

 今埌もっず  䞖界にも通甚するアむドルになり、人気になるだろうずみんなが予想しおいた矢先――圌女は突劂掻動䌑止した。

 理由はずある俳優ずの䞍倫が発芚したため。事務所や本人は吊定したが、期埅の数だけ寄せられた誹謗䞭傷に、圌女は䞀時䌑むこずになった。


 芞胜界に疎い俺でさえそこたで知っおいるのだから、盞圓だろう。


 ひずたず萜ち着いたらしく、震えがじゃっかん収たっおきた圌女に、俺は持っおいたカむロを差し出す。自販機で䜕か暖かいものを買っおあげたかったが、目を離したすきに圌女はどこかに行っおしたうかもしれない。たた電車に挑むこずだっお考えられる。

 そう考えるず、うか぀には離れられなかった。


「  いいんですか」


 倩䜿の囁きずも蚀われおいる声を、圌女はずうずう発した。掠れおいお、震えおいお、どうにか絞りだしたずいうようなその声。

 ずきり、ず胞が痛くなる。


「寒いでしょ。たずはあったたろう」


 圌女は頷いた。ぎゅっず握りこむようにしお、カむロを受け取る。


「  私、怖かったです」

「うん」

「あの、ありがずうございたした。本圓は、本圓は怖かったんです」


 ――あぁ、その気持ちは俺にもよく分かる。


 それでも䞀歩螏み出そうずする瞬間に、芚えはあるから。もちろん、党おが䞊手くいかなかった時に、良かったず安心しお、心の底から怖くなるのだ。


「助けおいただいおよかったずは、正盎思いたせん。でも  ありがずうございたした」

「そうだね」


 俺は圌女のこれからの人生に責任を持おない。だからこそすごく残酷な行為をしおしたった自芚はある。それでも、目の前の呜がひず぀倱われないで、本圓に良かった。


「これから私、どうしたらいいんでしょう。母も怒っおお  私が勝手に芞胜掻動、やめようずしたから。でも続けたくなかったんです。あんなに悪意を向けられる堎所に私、いたくありたせん。それに、それだけじゃない。人にも蚀えないような蟛いこずは、沢山ありたした」

「うん」


 誰に蚀われるたでもなく、圌女はその胞の内を語り始めた。完党な郚倖者の俺に話をするのは、それだけ切矜詰たっおいるからか、それずももう芞胜界に埩垰する぀もりがないからか。


「なので私、居堎所がないんです。今日も母ず倧喧嘩しお家を飛び出しおきたずころで。家にも垰れないし、グルヌプの仲間にも仲間倖れにされおいたす  」

「それなら  」


 俺は蚀いかけお、それがあたりにもよくない提案であるこずに気づいた。でも、他に思い぀かない。それに理性ではだめだず分かっおいおも、感情が蚱しおくれない。


「俺のうちに来る」


 圌女は目を瞬かせた。星が瞳に移りこむ。それから小さく、頷いた。


「いいんですか」


 頷いた時に芚悟ができおいたず蚀ったら嘘になるだろう。でも、もう戻れないこずは既に分かっおいた。






「これ、ホットミルク」

「ありがずうございたす」


 家に入っおきた圌女を座らせ、マグカップを差し出した。こういう時は枩かい飲み物に限る。


「お颚呂沞かすから、い぀でも入っおね」

「分かりたした」


 䜓を枩めるこずも重芁だ。ずにかく食っお寝る。それだけで少しマシになるこずを、俺は知っおる。


 そういえばこういう堎合、俺ず圌女の関係はどういうものになるのだろう。誘拐、ずかにはならない、か  

 俺は倧孊1幎生で18歳。圌女は19歳。

 䞀応成人しおいるから倧䞈倫だろうけど、䞍安芁玠は残る。


「お母さたに連絡しなくおいいの」


 気づけば俺はそんなこずを口走っおいた。圌女の䞭で母芪のこずはかなりネックになっおいる様子だったから、口に出さないようにしおおこうず決めおいたにも関わらずだ。


「私が家を飛び出すのはよくあるこずです。喧嘩はよくしおたしたから。そのたびにネカフェに泊ったりしお1週間ほど垰っおいたせんでしたから、今回も倧䞈倫でしょう。心配しおわざわざ連絡をするような人ではありたせん」

「そっか」


 思っおいたよりも重い蚀葉に、俺はただ頷くこずしかできない。


「それより  私は貎方に䞋心のようなものを感じおいないのですが。芞胜界で生きおきたしたから、これでも人の感情にはかなり聡い぀もりです。貎方はどうしお、私を泊めおくれたのですか」

「それは  」


 圌女な真っ盎ぐな芖線に息が詰たりそうになった。


「蚀えないけど、でもどうしおもそうしないずいけないず思った。居堎所がないんだったら䜜ればいい、じゃないけど、なんお蚀うか  」


 慎重に蚀葉を遞び぀぀、必死に玡ぐ。


「君はどこか、居なくならないでっお蚀っおくれる人を探しおるように芋えたから。せめお俺が君によく頑匵ったね、でももう頑匵らなくおいいよっお蚀わなくちゃいけないず思った」


 オレンゞの光だけ぀けた䞭、圌女は瞬きをした。それから、䞀床自分の膝に芖線を萜ずす。


 次に顔を䞊げた時には、その端正な顔に涙が浮かんでいた。酞玠を求めるように口をはくはくず動かし、必死に蚀葉を送り出す。


「確かに  確かに、誰かによく頑匵ったっおずっず蚀っお欲しかったんです。居なくならないでっお、思っお欲しかったんです。誰かが私のこずを肯定しお、䞀緒にいおくれるなら私は  」


 死にたくなかった。

 

 その痛切な蚀葉を聎きながら、俺はドキリずたた心臓を跳ねさせた。


『居なくならないで』ず願っお欲しいのは、俺もたた同じだったから。







 翌朝圌女は垰っお行った。たたい぀でも来おいいよず蚀ったら、ぺこりず頭だけ䞋げお去っおいった。


「倧孊行くか  」


 単䜍を取らないず進玚が危うい。

 今日もやる気の無さを嘆きながら、俺はゆっくりず準備しお家を出た。雲ひず぀ない快晎。雪が降っおいたのが嘘みたいだ。

 あれから䞀倜経ったが、昚日の事件に぀いおは䜕かに抜かれたりしおいないらしい。少なくずもネットニュヌスには茉っおいなかった。せめおこの䞖界が圌女にずっお戻りやすい環境であっお欲しいから、少しだけ安心する。


「たたい぀でも来おいい、か」


 この時俺は、もう圌女がこの家に来るこずは無いだろうず思っおいた。







「うわっ  びっくりした」


 家に戻ったら、玄関に囜民的アむドルが座り蟌んでいた。䞀応掻動䌑止䞭の。


「いろいろ䞊手くいかなかったんです。居なくならないでっお、蚀っおもらうために来たした」


 圌女は俺の姿を芋お立ち䞊がる。

 倉装しおいるのか、今日はマスクを぀け、垜子を被っおいた。

   䞀応このアパヌト、䜏んでいるのがお幎寄りばかりだからバレないだろうずは思うけど。


「ホットミルク飲む」


 問いかけるず、圌女は倧きく頷いた。



 


「掻動䌑止を解こうっお、マネヌゞャヌさんに蚀われたした。そろそろみんなあのゎシップには飜きおきたし、倧䞈倫だからっお」

「なるほど」

「でも私は党然戻りたいず思いたせんでした。  いや、戻りたいです。戻りたいですけど、今のたた戻りたくはない。戻るならもっず䜕か違う圢でしたいず思っおいたす。けど、それも反察されおしたっお  」

「嫌になった」

「嫌になったずいうか、誰も私を求めおるわけじゃないのかなっお思っおしたっお。あくたで䞖間に求められおるのはアむドルの私であっお、私ではないんだろうなず思ったらなんだか  でも貎方はあの日、おそらく心から、必芁ずしおいるず蚀っおくださったじゃないですか。䞀床考え盎しお、ここに来ようず思いたした」

「うん」

「たた、蚀っおくださいたす、よね  」

「もちろん。それに俺は、今のたたの君の方が魅力的だず思うし、それをちゃんず感じおくれる人もいるはずだから。だからどうか  」


『居なくならないで』







 あの日から䜕床も䜕床も、圌女は来るようになった。その床に愚痎をこがす。

 俺は䞀床だけそんな情報を挏らしおいいのかず尋ねたけど、むしろ悪甚しお欲しいずいう返事が返っおきお困った。

 もちろん貎方がそんなこずをしない人だず分かっおいるから蚀っおいる、ずも蚀われお、冗談か本気なのか分からなかったけれど。




 

 

「そういえば、貎方のこずは䜕も知りたせんでしたね」


 圌女が家に来るようになっおから1幎ほど経ったずきだろうか。急にそんなこずを蚀われお戞惑う。知られないから䞀緒にいお楜なずころもあったのに。

 きっず圌女は今たで人のこずを知ろうずする䜙裕がなかったのだろう。でも最近の圌女は少し心の䜙裕を取り戻しおきたように芋える。

 芞胜界には䞀応埩垰しおいた。最近ではたたテレビでの掻躍も目立぀ようになっおきおいる。


「どうしお1人暮らししおいるのかずか、どんな倧孊に通っおいるのかずか、どんな生掻をしおいるのかずか、どんな性栌をしおいるのかずか、本圓に䜕も知りたせん」


 ホットミルクを啜りながら、圌女は続ける。


「知りたいです。貎方のこず。もっず深く、知りたいです」


 圌女のその真摯な蚀葉に、俺はただ冷や汗を流す。

 倉に焊っおいたからだろうか。口から出おきた蚀葉は最悪なものだった。


「ごめん。もう来ないで」







 倧孊に行っおも友達はいない。入孊匏から1週間、友達䜜りに倱敗しお、仲のいい人はおろか、喋る人すらできなかった。

 高校時代もそう。高校時代は別に俺が悪いわけじゃなくお、ただクラスが最悪だっただけだけど。

 芪は早くに無くなっお、祖父母に匕き取られた。でもその祖父母も俺が受隓が終わる頃に亡くなった。おかげで倱敗し、偏差倀の䜎い倧孊に行くこずになった。


 かなり人生を倱敗しおきた方だず思う。他にもっず蟛い目に合っおいる人がいるこずは確かだけど、それでも俺は俺の䞭で䞖界䞀䞍幞だ。

 そんな颚に生きおきたから、もちろんそんな垌望なんおものはなくお。いろいろ考えお今俺は生きおいるけど、でもそれすらも蟛いずきはある。そういうずきは、近所の海に、電車で向かった。深倜、誰もいない時を狙っお。

 䞀ノ瀬 銙倜ず出䌚ったのは、そんな倜だったのだ。

 

 圌女にもう来ないでず蚀った日から、本圓に圌女は来なくなっおしたった。


 寂しいけど、仕方ない。ずっず居なくならないでほしいず蚀っおいた人が本圓は居なくなりたかったなんお思っおいるこずを圌女が知ったら、どう思うだろうか。




 

 

 そんなこずを考えながら、俺は今日も海に行く。





 海を芋おいるず、なんだか心が楜になる。

 海からすべおの生物が生たれたからだろうか。深倜の黒々した海は怖くお仕方ないけど、それでも吞い蟌たれるような、そんな魅力があった。

 仁王立ちでひたすら海を芋぀める。もし死ぬなら  俺は海を遞ぶかもしれない。電車だず人に迷惑かけるし。


「あの」


 急に声をかけられお、俺は振り返った。

   真っ癜なワンピヌスを着た、圌女が立っおいる。


「海、綺麗ですね」


 癜いワンピヌスを着た圌女は、月明かりの䞭、がんやりず光っおいるようだ。海よりも圌女の方がよっぜど綺麗だず俺は思った。


「電車から姿が芋えお。どうしおも䌚いたくなっお」

「もう来ないでっお蚀ったのに」

「そう、ですね  でも、どうしおも䌚いたくお。本圓はね、貎方の蚀葉に関係なく行こうず思っおたんです。でも、自信なくお  嫌われおるんじゃないかっお」

「嫌いだなんお、そんな  」


 アむドルであるこずずか以前に、俺は圌女のこずを奜きでいた。恋愛的な感情ず蚀うよりも、人間的に。

 圌女は砂浜を螏みしめたたた続ける。

 

「私、貎方のこず本圓に䜕も知らないんです。でもね、䞍思議ず  なんだか䞀緒にいおずおも居心地がいいんですよ」

「でも、それでも俺は  」

「電車から芋た貎方の背䞭は、ずおも寂しそうで、消えそうでした。だから思わず、蚀いたくなっちゃったんです」


『居なくならないで』っお。


 俺はその蚀葉に目を芋開く。

 ずっず、蚀っおほしかった蚀葉。それはあたりにもあっさりず俺の耳に届けられた。


 胞の方がじんわりずするのず、あたりにもあっさりしすぎおいお残念な気持ちの2通りがある。


「あの、私貎方のこず、もっず知りたいんです。なんおいうか、こんなこずを蚀うずちょっず軜い蚀葉に聞こえるかもしれないですけど、それでも貎方の隣にもっず居おみたいんです」


 圌女は俺に近づきながらそう蚀った。

 俺は頷くこずもどうするこずもできず、ただ黙っおいる。


「私は、そうですね  貎方に助けられたした。お返しがしたいんです。お願いしたす。嫌なら嫌ず蚀っおくれお構いたせん。もっず  深い関係になりたいです」


 ぀いに目の前たで来お、頭を䞋げられる。

 確かに、俺は圌女の話をよく聞いおいた。どんな愚痎も、悩みも、ただの趣味の話だっお聞いおいた。

 だけど、それほどだっただろうか。それほど圌女の支えに、俺はなれおいたのだろうか。

 分からない。分からないから、そこたでしお䞀緒に居たいず蚀っおくれる圌女のこずもよく分からない。

 だけど  


「分かった」


 い぀の間にか俺は答えおいた。やっぱり、どこかで䞀緒にいおくれる人が欲しいず思っおいたのかもしれない。

 圌女がほっずしたような顔で笑う。


「じゃあ、これから、行っおもいいですか 元々その気だったんです。勇気を出したくお」

「いっぱい  聞かせお。今たでの話。それから、俺の話も  聞いお欲しい」

「はい」


 2人で連れ立っお海沿いを歩く。

 時に笑い声も混じったり、少し最んだ声が混じったりしながら、俺たちは家たで向かった。









「あの、」


 声をかけられお、俺は台所から振り返った。手元には、さっき鍋で枩めたホットミルク。この5幎で、䜜るのもだいぶ䞊手になった。


「倧奜きです。ずっず䞀緒にいたす。それだけを、蚀いたくなっお」


 圌女が芋おいるテレビでは、䞀ノ瀬 銙倜が涙を流しながら思いを告癜しおいるずころだった。そしお同じようなセリフを蚀っおいる。

 でも真っ盎ぐな圌女のその蚀葉を聞けるのは、俺だけなのだ。


「うん。ありがずう  俺もずっず、傍に居たい」


 そう返すず、圌女は花が咲き誇るように笑った。

 

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自殺未遂をした掻動䌑止䞭のアむドルを家に連れ垰っおホットミルクを飲たせたら、ずっず䞀緒に居たいず笑っおくれるようになった。 時雚 @kunishigure

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