第5話 最終0時発車 完結

「おはよう。陸。」「おはようございます。先輩」「先輩早いですね。まあな、もうすぐ受験だし、朝練の代わりに今は朝補習だ。陸、部活サッカーがんばれよ。」「はい。がんばります。」「陸。今の先輩?」「あー、先輩。ふざけた先輩だったけど、サッカーするときは真剣だったよな。」「陸、別れのさびしい?」「まあ、な。」「サムは生徒会大丈夫?」「まあ、問題ない。」「サム、僕らの任務も終わりだな。撤収だ。」「陸、どうするんだ。リサの核。彼女を殺して奪うのか?」「殺さずにエネルギーの核だけが欲しい。無理かな。」「核って人間の心臓にくっついているって聞いたことがある。でも正直、本物見たことないし、ただし莫大なエネルギー量だとか。」「そうだな。」「陸、サリー先生は?」「もうとっくに1階層に帰ってる。」「なあ、サム。今夜帰ろう。決めた。」「今夜?いいよ。特に僕は何もないし。」「今夜最終0時の電車に乗る。」「じゃ、いつもの駅で0時に。」「あー。」時間が過ぎる。僕は仮ではあったが両親や兄にそっと別れを告げた。そして彼らの記憶を書き換えた。そして23時55分。僕はリサの家に来ていた。いけないとは思いながらリサの部屋の窓をノックした。リサは気づき、「陸くん。どうしたの?なんで飛べるの?夢?サリーの話は本当だったのね。」僕は少し驚いた。初めて話すのに彼女は僕の名前を知っていた。”うれしかった”それだけで十分だ。「遅くにごめん。急に引越すことになって、どうしても最後に君の顔が見たくて。」「そう、引越すのね。残念。あのね、陸くん。ほんとはあの日のこと覚えているの私。ジルから助けてくれたこと。”好き”って言ってくれたこと。サリーが、全部教えてくれたの。陸くん、私も、連れていってくれる?1階層に。」リサのグリーンの核が光だした。時間が過ぎていく。「リサ、飛ぶよ。」僕らはいつもの駅へ飛んだ。ホームにはサム。最終電車0時1分発。発車。僕ら3人は電車に乗り込んだ。最強隣の席にはリサ。そして僕らはシートから異次元空間へ飛んだ。帰還だ。完結 

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異次元シートの電車 京極 道真   @mmmmm11111

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