第28話 リターンマッチ


「コグマ、バフだ!」


「おうよ。」


「私も掛けておくね。」


「サンキュ。」


「ベリベリセンキュー!」


「ザードいくぞ!『岩鎧』『土槍』」


「了解だ。模倣『土槍』」


「厄介だな!『水槍』『螺旋水弾』」


「はは。いい威力だな。俺の土槍と互角とはな。」


「雨垂れ石を穿つって聞いたことはねえのか?土如きにやられて溜まるかっての。今だリブラ!」


「睡魔流『寝掌底』!痛いけどこれくらいなら問題なし!」


「残念だけど効かねえな。『泥弾』。」


「うそぉ!うわっ!ッペッペ!口の中に入ったんですけど!」


「逃げろ!」


「『鋭貫土砂』。まずは1人。」


「『鎧輪の心』。対象はリブラさん!」


「ぐぇ!あ、ありがとうエルミーさん!」


「防御upはあんまり強くないから気をつけてよね!」


「はーい!」


「防御力まで上げれるとは多才だな。」


「まだまだ中途半端なのよ。だけど多才って言われるのは気分がいいわね。でも⋯⋯」


「リブラ!木の枝を使え!」


「!ナイス!リブラ式体操選手っぽい回転アタック!」


「嘘だろ!なんだそれ!ぐはっ!」


「あっちの方が多才と思うのだけれど。」


「倒れたところに『炎撃』!よっしゃ!模倣野郎たおした!私さいきょー!」


*****


「あら、ザードちゃんやられちゃったのね。」


「そんなの分かるんだね。」


「そうね。さすがに場所までは分からないみたいだけど。私達もうかうかしてられないわね。」


「だな。あれやるか?」


「あら?自分の拳を信じてこそ真の漢とか言ってなかったかしら?」


「知らんな。仲間がやられたのにちっぽけなプライドなんか邪魔だろう。真の漢はプライドは仲間の二の次だ。」


「そうね。同感よ。なら準備するから私を守ってね?」


「無論だ!」


「相手は大技を仕掛けてきそうだけれどどうする?狙う?」


「そうだな。蘭さんの大技が気にならないって言ったら嘘になるけど1度待ってるからね。今回は本気で潰しに行こう。」


「あいあいさー。」


「ここを通りたければこの俺を倒してからにしろ!『金剛体』『逆境興奮』不利な状況こそ筋肉は真の力を発揮する!2人まとめてかかってこい!」


「面白いね。乗ってあげよう。聖騎士流『聖天波撃』」


「『五色弾』」


「ふんっ!こんなところでやられてたまるか!『超金剛打撃フルメタル・アタック』!」


「まずい!魔法生成『水泥波状』」


「くっ。足を取られたか。だが時間をかけてていいのか?」


「聖騎士流剣術『静謐聖天斬』」


「剣如きにやられる筋肉では無い!」


「めちゃくちゃだね。」


「だけど効いてないわけじゃないはず。このまま押していこう。あれはやばいよ。『火炎槍』×10発。」


「そうだね。なるべく急ごうか。聖騎士流奥義『無尽』」


「耐えろ!俺の筋肉ー!!!」


「十分よ。ありがとうきんにくちゃん。あとは任せてちょうだい。天術『世界樹の蜜実』」


「間に合わなかったか!それにしてもこれは、、、」


「とんでもないスキルだね。樹だけれどどんな攻撃をしてくるか分からない。グリモワール、気をつけるんだよ。」


「分かってるよ。君こそ後先考えられないよ。」


「そうだね。」


「それじゃあ行くわね?『世界樹の根』」


「グリモワール!下だ!避けろ!」


「ありがとう。一瞬でも遅れてたらやられてたよ。」


「まだまだいくわよ。」


「容赦ないね。でももうわかるよ。『火炎槍』」


「決めつけはダメだよ。相手は同じ手を二度も使わない。常識とかダメだよ。」


「一応横だったり上だったりから来るとは思ってたんだけどね。」


「警戒はしておこうね。」


「流石に一回戦っただけあるわね。警戒されて悲しいわ。」


「そろそろ行っていいか?」


「いや、もうちょっと待ってくれないかしら。あれができるわ。そういえばあそこにいる子に当たっちゃったら可哀想だからもうちょっと離れてって言ってきてくれないかしら?」


「あいよ。」


「さあ、まだまだこんなもんじゃあないわよ?2人とも。」


「ねえ。このままじゃやばいね。対処できないほどではないけどミスしたら大変なことになるよ。」


「確かに、このままじゃ負けちゃうかもね。」


「だね。ところで魔法生成で打破する方法があるんだけれど。」


「それはいいね。で、どれくらいかかる?」


「5分。いや3分稼いでくれるかな?」


「了解。じゃあ再戦といこうじゃないか!準備はいいかい蘭さん?」


「もちろんよ。次は負けないわ。『世界樹の共鳴』。さあいきなさい。私の可愛い子供達。」


「攻撃がずっと同じだったのはこのためだったんだね。周りにあった木が襲いかかってくるとは。まあ数が増えても変わらないさ。」


「どうでしょうね。私の子供たちは強いわよ?」


「あんまり優勝者を舐めないでもらいたいね。聖騎士流剣術『四辺波状斬』」


*****

(きんにく、灯side)


「おーい。危ないから少し離れてくれないか?」


「え〜。まだ見てたいんですけど。」


「だめだ。良い子は寝る時間ですよ。」


「子供か!」


「あんた早く寝なさい!明日学校なんでしょ?」


「っふふふ。オ、オカンか!ちょっと面白い。·····っふふ。」


「気に入ったようで何よりだ。ほら早くあっちに行くがいい。いや、あそこの高台なら俺たちの戦いが見れるだろう。そこに行くがいい。」


「はーい!ありがとうきんにくさん!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


星穹列車に乗って仙船「羅浮」の旅に出かけてました。後第2、第3のイベントをちょっとだけ考えてました。どっちに時間をかけたかはノーコメントでお願いしますね。


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