#36 グスマンの仕事探し1

チャービルは部屋で今回の本のネタを探す。


そこにグスマンがやって来る。


やあ、ビル!


おっす〜、グスマン。


どうした? なにガサガサしてる?


今日の夜のネタ探し。


ふーん、この細い本は?


朝の少女か、マイケル・ドリスだな。


聞いた事ない。


お前本何知ってる?


んーアヒルの漫画なら。


政治の?


そう。


あれは書籍化してないだろ、連載なだけで。


そうか、でも読み物だぞ、新聞の。


そうだな、今日は朝の少女にするか。ところで、お前なにかあっただろ?


そうなんだ! 聞いてくれ! 仕事辞めてきた!


は? 何言ってんの? お前。


それがな! 腹ただしいことが起きたんだ!


なにが?


それが、今日会社が10周年だからミシンが10%offなんだよ。それで、変な客がきて10周年なら半額ぐらいにしろ!て行ってきたんだ! あのデブ店長と掛け合ったけど、無理! おれはドカンさ! どちらもバカすぎて!


なるほどね、それでやけになって血管うかして切れたのか。


そうだ!


なあ、よく考えてくれ、紹介してくれたケリーはなんて言うかな?


別に! 説明するさ!


そうだな。 次お前なにするんだ?


と、2人はソファーに座る。


次って?


仕事だよ。


とりあえず、失業手当貰うよ。月1600ドルぐらいだろ?


そうか。というか戻ったらいいじゃないか。


は? バカか? 君は? 辞めたのに戻れる分けないやんけ!?


バカとはなんだ!? お前はよくキレるだろ? 他のやつらもいつもの事かって思ってるかもよ。


あ〜 なるほど。なるほど。


そうそう。1回戻っておけよ。


ありがとう! そうするよ!


と、グスマンはチャービルの部屋からでる。とりあえず明日会社に顔を出すことにした。


やれやれ。


そう言うチャービル。


──────── 次の日の朝


グスマンはこの日、会社に向かった。少し恐れを感じたが、どうにかなるだろうと思っていた。


会社に着くと、従業員たちが何人が仕事をしていた。

そこにグスマンは元気よく挨拶をする。


やあ! みんなおはよう!


すると、1人の男性が言う。


あれ? アレナルくん君辞めたんじゃ?


ええ!! 何言ってるんですか? 幻聴でも聴こえましたか? それとも幻の僕かな?


と、自分のデスクに座る。


そこに店長がやって来る。


さーて! 君たち朝の朝礼を始めるぞ! 今日も10%offだからな! じゃんじゃんミシンを売るんだぞ! 以上!


すると、従業員たちは声を揃えて「はい!」という。


ところで、そこに居るのはアレナルくんかね? 何してる?


なにって仕事しき来たんですよ!


記憶違いかな? 君は昨日辞めたんじゃないかな?


あれを本気にしてるんですか?


本気もなにも言ったのは君だ。


全く! 信じちゃって!


いいからこの会社から出ていきない。


はい…… 。


グスマンはもう無理だと感じ、ゆっくりと動きながら会社から消えた────────


次の日、木曜日。


チャービルの部屋でケリーとグスマンは話をしていた。


何ですって!? 会社を辞めたの?


まあ…… 。


なんでよ?


バカな客と店長に嫌気が差したから!


あそこは私が紹介した所なのよ! わかってる?


わかってる!


こらこらもういいだろ、2人とも。


と、チャービルはケリーとグスマンを止める。


全く…… 。


ケリーが言う。呆れている。


ダメだったんだな、あの手は。


と、チャービルが言う。


ああ、全然だめ。すぐバレた。


そうか。それで? どうするんだ?


そういえばあいつ来週の火曜日10周年記念のパーティを開くって言ってたな。


パーティ? そうじゃなくて…… 。


そこであいつをなにかできないかな? 例えば薬とか…… 。


おいおい! 何する気だよ!


と、チャービルは言う。


なにも。


いや、なにかする気の顔してるぞ? お前は分かりやすいな。


そんな事はない! 少しはポーカーフェイスできる。


君、ポーカー強い?


いや、あんまり…… すぐバレる。


じゃあダメじゃん。


大丈夫だって! じゃあな!


と、グスマンは行ってしまった。なにやら10周年記念パーティで企んでいるようだ。

なにをするのだろうか。









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ソニード Kohr.435円 @katumata

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