♯11 ディモ事件

テキサス・レンジャーズのスタジアムの近くの喫茶店でケリー、チャービル、グスマンはディモ・マイヤーを待っていた。15分ほどコーヒーを頼んで飲んで、待っていた。すると、喫茶店にディモがやって来る。寒いのか茶色いコートを着ている。


やあ! お待たせ!


やあ、ディモ。


と、チャービルが言う。


ディモはケリーの隣に座る。


ごめん、これからちょっと急な仕事が入ったから行かないといけないんだ。


なんだそうなのか。


と、チャービルが言う。


すると、ディモは用紙に番号を書いてケリーに渡す。


もし、よかったら電話してくれる? 1度デートなんてどうかな?


え? ええ、わかった。


ありがとう! それじゃあまたな! グスマン、ビル!


と、ディモは立ち上がり場を去る。


ディモが去ったあとで、笑顔を隠しきれないケリー。


ねえ!! みて! 貰っちゃった! 彼からのお誘い♪


と、ダンスを始める勢いのケリー。


意外だな、昔はそんなこと無かったんだがな。


どういうこと?


昔はもっと落ち着いてて、冷静で筋肉モリモリだった。ピョートル・ヤンみたいな。


ピョートル・ヤン? だれ?


ロシアの格闘家だ。


とりあえず格闘家みたいな人だったんだね。


いやー、体格がその人に似てて、雰囲気も何となくにてる。


へー! まあ何であれ今日夜電話する。もう帰りましょう。


そうだな。


ケリー、チャービル、グスマンは家に帰ることにした。喫茶店を出た。


──────── 次の次の日


チャービルの部屋にて、チャービルはいつもの様に朝紅茶を入れていた。


そこにケリーがやってくる。


ハ〜イ! ビル。


やあ、ケリー。


聞いて。


と、ケリーはカバンをソファー投げ置いてチャービルに話を振る。


どうした?


例の彼と早速デートをした。


おっ! 聞かせてくれよ!


と、コップを持ち、ソファーに座る。


それがね、アレを下ろした。


は?


アレを下ろしたの。


だからなにを?


彼は足に履いてるものを下ろしたの。


うげぇ…… アレを?


そう、アレを。


まさか? だって、ディモだぞ。いわゆるそういう雰囲気で?


いいえ、そんな雰囲気ではなかった。彼の車で夜お休みのキスをしようとしたら、もうアレがこんにちわー! してた。


と、そこにグスマンが来る。


Hey! ビル、ケリー!


と、陽気に入ってくる。


ん? どうした? ふたりとも。


ディモがアレを下ろしたの。


うげぇー! まさか!? アレを? 気持ち悪いな。多分空気に当てるために少しだけずらしただけかも? さっとやるつもりが、見つかってしまったんだな。たぶん。


そんなこと日常でありえる?


えーと…… ないな。


と、チャービルが言う。


とにかく、もう会わない。


分かったよ、まさかそんな事があるとはな。


ケリーは立ち上がり、カバンを持つ。


まあでもたしかに体はピョートル・ヤンだったわ。悲しいわ…… 。


と、言いながら本当に残念な顔を浮かべすっとチャービルの部屋から退出した。


ガチャリと音と共に、グスマンは話す。


おい、聞いてみろよ。


なにを?


本当に下ろしたのか、だってあいつだぞ? 有り得ないだろ。


いやだ、聞きたくない! 気色悪い。


と、チャービルは汚物をみるかのような顔をみせる。すぼんだナスみたいだ。


まあ、たしかに( -᷄֊-᷅ )


と、グスマンは言う。


このディモの件の真相は誰も知らない。


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