♯2 ビブリオセラピー2

チャービルたちは歩きながら、話をしていた。




グスマンはチャービルに聞いた。




それで、欲しい時計って?




あ〜 時計ね!




そうそう! どんな時計?




おれが欲しいのはピエール・ラニエってブランドの時計だ。




なんだって? ピエール・デ・ゴマス? どんなブランドだよ?




ちがう! ピエール・ラニエ! フランスのブランドだ!




へえ〜! フランスね!




と、ケリーが言う。




なあ、なんでフランスパンが美味しいかわかるか?




と、グスマンが突拍子のない話をする。




急な話だな、なんでだ?




と、チャービルが言う。




それはフランスには良いフライパンがあるから!




と、チャービルの欲しい時計に対してグスマンがギャグをかます。




グゥへへへへへぇへへへえへへへ笑




グスマンはへんな笑い方をする。




すると、少し沈黙が続く。




・・・・・・ ケリー、その時計なんだけど俺のすきな木製を使った素材もあるらしくてな。




へえ〜。




と、チャービルとケリーが言う。




それで、凄くその木軸のデザインがかっこよくてオシャレなんだ。




おい!! 無視するなよ!! いいギャグだろ! 面白いだろ!




グスマンが怒る。




えーと・・・・・・ なんの話だっけ?




と、チャービルが言う。




時計の話でしょ?




ケリーが言う。




いまの面白いだろ!!




と、グスマンが怒りながら言う。




いいや、全然。




大体なんだよ? フランスのパンはなんで美味いのか? いいフライパンを使ってるからってそんなギャグつまんな〜い!






あっそ!




と、グスマンが不貞腐れる。




話していると、お店を着く。




ここが例の時計屋だ。




ここか!




この店、前にも来たんだ。




え?前にも? 知らなかったな。俺にはなんで教えてくれないんだ?




何でもかんでも全部お前に言うわけないだろ! 妻でもないのに!




と、チャービルが言う。




ビル!




と、ケリーが呼ぶ。




なんだよ!




安心しなさい。あなたに妻はできないわ(笑)




うるさいっ!




それで、どんなの買うんだ?




と、3人はお店に入る。




この革ベルトのブラックで木目調のデザインにするよ。




チャービルが指を指して言う。




それはピエール・ラニエなのか?




グスマンが不思議がる。




そう。ここの文字盤にPって書いてあるだろ?




ああ。




これはお前が言うパンのPかもな。




と、チャービルは笑いながら答える。




なんだと!?




冗談だよ、買ってくるから待ってろ。




そう言うとチャービルはガラス越しにあるピエール・ラニエの腕時計を買いたくて、店員を呼んだ。




これください。




チャービルは「この木目調のピエール・ラニエ」の腕時計が欲しいと言い、腕時計をガラスケースから出してもらった。




チャービルが時計を買ってると、知り合いの店員がやってくる。




やあ! ビル!




ん? あぁ〜 バルじゃないか! 久しぶりだな! また時計買いにきた。




そかそか! 今日はなにを?




今日はこのピエール・ラニエだ、最近気になって、今日買った。




チャービルとバルは話をする。




ピエール・ラニエね! お目が高いな! その木目調、かわいいよね!




そうだな!




そこに、グスマンに呼ばれる。




おい、ビル! そろそろ行こうぜ!




ああ! わかった!




もう行くのかい?




と、バルが少し寂しそうな顔をする。




すまない、この後仕事もあるし、映画も見に行くからまた何かあったらくるよ。




わかった。




チャービルは時計を店員から受け取り、腕時計を左腕に着けた。




そして、バルと別れ、チャービルたちは時計屋の外へ出た。




さて! 2人とも行くぞ!




と、チャービルが声をかける。




うむいい感じだな。




と、チャービルは時計をみる。




早くいこ!




グスマンは急かす。




そうだな、もう18時だ。




3人は、目的地である映画館近くに向かう。




チャービル達は話しながら歩いた。色んなことを話す。最近の彼女彼氏、好きな物など。




────── 5分後。




3人はやっと映画館の前に着く。




さて、おれは仕事に行くよ。




と、チャービルが言う。




何時からなの?




と、ケリーが言う。




18時45分だよ。あと25分後だな。




チャービルは答える。




あら、そうなの? じゃあ早く行かないとね? もしかしてベアン?




ケリーが聞く。




そう、ベアン。




なら、俺とケリーは喫茶店でも行ってくる。おわったら来てくれ、近くの喫茶店だから。




と、グスマンがチャービルに言う。




わかった。




そう言うと、チャービルは仕事でベアン講演会場に、ケリーとグスマンは映画館近くの喫茶店でチャービルを待つ事にした。




おわったら、連絡する!




わかった!




と、ケリーが言う。




と、チャービルはケリー達と一旦分かれた。




これからチャービルはベアン講演会場で、本を語り人として出演する。




今日も仕事は成功するのか。




今日、お客さんは多いと聴いた。チャービルは少し緊張していた。




その定か、チャービルは語る会に挑む。


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