第4話 人の恩を忘れず自分の恩は忘れる

 神は人が見返りを求めることをよく思わない。見返りを求めるということは、その相手をコントロール、支配しようとすることであり、こと人と神が相対した時、人が神を支配できることはない。地母神に奉じた諸々の行いが、あなたの人生を少しずつ豊かにし、なんらかの幸福をもたらすとしても、その神事において見返りを求めてはいけない。自分が行う諸々の事柄を自分の辛苦であり、相手はそれを返すべきだと考えてしまうと必ず報いを受けることになる。

 同様に、他人にした行為の場合、あなたの行いは三神に奉じられているのであって他人が自分に対してその恩に報いるべきだと考えてはいけない。その考えはじわじわとあなたの人生を蝕み、神があなたに落とすはずの祝福も失われてしまうだろう。

 人から受けた恩は神からの分前であり、それを受ければ更に信仰を深め、受けた恩の力を活かして、供行に努めなければいけない。あなたに恩を与えても、それが活かされないと創造神はここに恩を与えるのをやめてしまう。

 自分の行いが一つ一つ三神への供物、供行としてただそこにあり、それが行われた時にはそれが神に奉じられ、その後どうなるかはすべて神の御心のみが知りうることである。

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天地創造の三神 山川一 @masafuro

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