陰キャ、それは現実世界における悲しみの称号で、さりとて異世界においてもそれは変わらないのです。かなしみ。
が、この作品では面白いことに、「陰キャには陰キャの」――
いえむしろ、「陰キャだからこその活躍」があります!
陽の逆を行く陰の属性、だからこそ極まったマイナス効果が逆に強さとなる。
「マイナス×マイナス」は「プラス」になる、その瞬間の陰キャ無双に、笑いながらも爽快感があるという面白さ!
そも、物語全編を通して「反転」の性質が、あらゆる意味で有効に作用しています。
ヒロインにしても、「若干、腹黒なところが逆にカワイイ」「コミュ障だからこそ人馴れしていないのが逆にカワイイ」などなど……改めて考えてみれば「総じて陰キャなのに皆カワイイ」ってすごいこと。人間味が溢れている……!
「陰キャな主人公が陰キャなまま、けれど、だからこそ活躍できる」――その面白さ。
ハードモードならぬダークモード、コメディとしても最高の陰キャ無双、是非ともご一読くださいませ。
陰キャのトウノくん、不運にもホームから落ちて死んでしまい、異世界転生するが、陰キャのトウノくんを取り巻く環境は厳しかった!
なんといっても転生先は、モンスターを倒してもレベルが上がらない!レベルを上げるにはコミュ力が必要な世界!
陰キャのトウノにとっては、瞬時に負け組確定の世界だった。
しかし!
転生する時にシステムに塩対応されようと、転生してすぐに闇落ちしてしまおうと、周りから後ろ指指されようとも、元々ゆるがない陰キャのトウノくんは、それが彼の普通であると、全くダメージを受けず、ひたすら地道に生活の為に働き、低レベルのモンスターを倒します!
彼は、転生してすぐに、働きたくない属性反転者の貴族令嬢に取りつかれ、PTメンバとして、その貴族令嬢を養うはめに…。
安全第一で欲張らず地道に生活したいと考えているトウノだが、実際にはそれさえ難しく・・・彼は一体、どこに向かうのか????
とっても面白い作品で、作者様のアイディアや発想に才能を感じます。
読み始めたら、この陰キャのトウノを応援せずにはいられない!絶対陰キャトウノの魅力にハマる事間違いなしです!
読みやすく、さくさくと読み進められる作品ですので、
是非一度覗いてみてください!
まず主人公『遠乃(トウノ)』の陰キャっぷりが激しくて、彼の語りが笑いを誘います。
「学校」と書いて「死地」と読む、など小ネタが満載!
そんな絶賛コミュ障のトウノが飛ばされた異世界は、コミュ力が高いほど経験値を稼げるという、リア充に優しい世界。
当然ながら異世界転移直後、すでにピンチになるトウノ。
このままじゃ話が始まったばかりなのに主人公が死んでしまう!? と思ったら――『反転』しましたよ。何がとはいいません、読んで確かめてください。
こんな調子でピンチになっても、ある種の反転現象が起こって助かるんです。
面白いです。笑えるし納得できます。
そして、ヒロイン。出てきますよー。めちゃくちゃクセの強い娘が!
でもある意味、裏表がないので気持ちよく読め・・・るかな!?
キャラ、アイディア、ストーリー・・・三拍子そろった本作、ぜひ読んでみて下さい!
読み始めからシステムメッセージの煽り性能が高いのでとても楽しみながら読めます!
主人公がかなり拗らせているので、心理描写がとても心を温めてくれる名作。
かなり同情できる上に最初の失敗で、見せ場となるポーズや行動をすでに制限されるというワクワク設定まで出てくるので読む手が止まりませんでした!
ヒロイン的もこの主人公にとってもぴったりなキャラに仕上がっており、清々しいほどに〇ズなのですがそれを読み手側としては許してしまいそうな会話や愛嬌の演出が見事です。
この先主人公にこれ以上の苦難がどのように襲い掛かってくれるのかとても期待させてくれる作品なので、みなさんもぜひご覧ください!