第13話

「いやー!五郎先輩のパスは最高でしたね!」

「智〜?やっぱそうだろう?」

「あのパスは私が教えたのよ!」

俺としのぶ先輩、五郎先輩であの試合のあと一緒に帰ることになって、熱弁していた。しのぶ先輩がご褒美!と言い俺と五郎先輩にアイスを買ってきてくれた。3人で歩きながら食べるアイスは美味しかった。












夏休み。バスケ部は相変わらず練習や練習試合で休む日もなかった。練習はキツイけどみんなでやれば乗り越えられないものはないと思った。ある日蛯名先生が1人のおじいちゃんを連れてきた。しかしそのおじいちゃんはオーラがとてつもなく強かった。

「紹介するな!俺の恩師の青木 康二 あおき こうじ先生だ!」

「今日はお前たちの練習を担当する」














青木先生の練習は地獄だった。走りに、筋トレ、地道なドリブル練習、対人なにをやってもキツかった。














「今日はここで終わりだ」

みんながその場に座ってゼーハー息をしていた。さすがにみんなキツかったようだ。疲れている俺にタオルとポカリを渡してくれたしのぶ先輩は笑いながらこっちをみて

「さすが青木先生ね。あの人はバスケ界じゃ有名な先生なのよ!」

と目を輝かせていた。














あの日から俺たちは驚くほど成長してついにむかえた関東大会。















「出発進行!!」

俺たちの旅が始まった


















しかし関東大会であんなことが起きるなんて思いもしなかった。

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