第12話

決勝当日。俺たちは平塚総合体育館で公にやることになった。

俺たちはアップや簡単な動作確認をして息を上げていた。

「つーかアップでこんなに息あげれるのはしのぶ先輩のおかげだなぁ〜」

「ほらほら!今日で引退かかってるんだから!やるわよ!!」

3年生のマネージャーの草津くさつしのぶ先輩は女子マネージャーの中で1番バスケを知っている。それに先輩自身がものすごいプレーヤーで中学では全国で優勝している。チームの優勝するぞ!という気持ちが昂って、みんなで円陣を組んだ。

「絶対優勝するぞ!!」

「おう!!」




















試合終了最後の1分。86対84でこちらが負けている。会場中は歓声であふれていて俺たちのチームが湘南高校に食いついていけてるのがすごいという意見がコソッと聞こえた。しかし俺たちはこのまま負けるわけにはいかない。



















残り10秒、俺は五郎先輩からパスを受け取りシュートを打つ。






















そのシュートは静かにゴールネットを揺らし、リングからストンと落ちた。そして電光掲示板に俺たちの得点が2点追加される。
















会場中に笛の音が響き俺たちは優勝した

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