記憶をするということ

個人的に機械が感情を持つという話に弱すぎてそれだけでもう一億点なのですが、主人公とアンドロイドの関係性の描き方がとてもすばらしい。

記憶を忘れていく主人公は、大事ではない記憶を、外部記録装置的にアンドロイドに託す。

そして記憶を分かち合ったからこそ、アンドロイドは全てを忘れた主人公に愛情を託すことになる。

忘れても、忘れられないことで成立する関係。

その関係性の不変さが終始描かれていたように感じる。

とても良い作品でした。