話が合うよね

私は夢を叶えた。そう、小学校卒業の時に選んだ夢だ。その夢は、小説家。私は中学、高校で戦った同級生に勝って、栄えある卒業を手にしたのだ。これで、私の小説を読んでもらえる、そう思っていた。


小説が出版されることを中学や高校時代の友人に伝えようとしたが、メッセージアプリも電話も手紙も返事は帰ってこない。


それで、小説が出版されたはいいものの、ここ███████県でしか流通してないみたいだ。他の県の友達にも配りたいのに、、、


あ、高校を一緒に卒業した、███ちゃんだ。そうして、███ちゃんと話をした。


「この県の人たち、話が合うよねー」


「だねー、みんな古典から現代までの小説全部読んでるから、話が通じて助かるよー」


「いやいや、それが当たり前でしょー」


「それがね、私の小学生の時いた県はそうじゃないの」


「どういうこと?」


「みんな、アニメとかゲームとか小説とかミリタリーとかの話を別々にしてたの」


「考えられない、話が合わない人と会話するなんて」


「だよね、話が合う方が絶対にいい」

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